カナダ人落語家 北九州初公演 古典芸能と英語に触れる 

2025/11/25 (火) 16:30

海外30カ国以上で活動してきたカナダ人の落語家が、北九州市で初めて日本語と英語を織り交ぜた落語を披露しました。外国人から学ぶ英語と落語に子どもたちの反応は。

北九州市小倉北区のカフェで先週開かれた落語会。落語は言葉と間で笑いを生む日本の伝統話芸。その間を英語で巧みに使い、冒頭から会場は笑いでいっぱいです。落語家 桂三輝(サンシャイン)さんは2008年当時の桂三枝さん、現在の桂文枝さんに弟子入りして上方落語界で初めての外国人落語家となりました。東京・浅草のほかニューヨークのブロードウェイで毎月公演するなど国際的な舞台でも活躍。北九州での公演は今回が初めてです。本題に入る前の小噺。ニューヨークで披露している落語で笑いをつかみます。

舞台を最前列で見つめるのは、北九州市に住む小学3年生のいぶきくん。落語の面白さに、初めて触れています。実はいぶき君この落語会を主催した英会話スクールの生徒。スクールを運営する横山典子さんです。横山さんはSNSで三輝さんを知り東京公演に足を運ぶうちにその面白さに魅了されました。

横山さん
「見るたびに英語を楽しく学習するにはすごくいいなと思って。まさか来てくれるとは全然思っていませんでした」

横山さんが出演を依頼して半年、三輝さんは本当に北九州空港に降り立ちました。

翌日、サンシャインさんは英語教室を訪れ、いぶきくんと交流。落語会への期待もぐっと高まったようです。企画した横山さん、サンシャインさんがなぜ落語家の道を選んだのか聞きます。

三輝さん
「私は元々古典ギリシャの喜劇を勉強していてそれをミュージカルとして出していたんだけれど、落語は日本のもの、私は当然日本大好き、古典、コメディ全てこの一つのすばらしい芸に集中されているから一目ぼれしました」

そんな落語への思いを胸に迎えた本番。

「エクスキューズミー すみません。カレーライスライス抜きって言うんですよ。おかしいなと思って、君どこの出身でしたっけと聞くとルーマニアと言っていました。皆様ちゃんと聞いていただいているかどうか、確かめるようなギャグ入れさせていただいていますので」

観客
「全く英語できないんですけれど楽しめたので、英語のユーモアみたいなものも分かりやすく説明してもらえたので楽しかったです」
「かなり世界飛び回れた感じ。いろんな国の話が聞けたので良かったです」

初めて生で落語を見たいぶき君は。

いぶきくん
「とても面白かったです。落語はみんなを楽しませるものだと思いました」

英語と落語の異色コラボがいぶき君の言葉の世界を広げたようです。

三輝さん
「皆様、毎月浅草で落語やっていますのでお待ちしています。あとニューヨークも!」

この記事をシェア

最新のニュース

  • テレQ|テレQ ニュースPLUS
  • テレQ投稿BOX
  • アナウンサーズ公式Xはこちら
  • テレビ東京|[WBS]ワールドビジネスサテライト
  • テレビ東京|Newsモーニングサテライト
  • テレビ東京|昼サテ
  • テレビ東京|ゆうがたサテライト