若者の選挙 情報の偏りに懸念 どうすれば?

2026/02/04 (水) 16:30

訪れたのは福岡市南区にある福岡女学院大学。迎えてくれたのは人間関係学部心理学科の学生です。若者の投票率を上げる取り組みで総務大臣表彰を受けたそうです。いったいどんな取り組みなのでしょうか?

学生
「センキョ割でいただきました。投票証明書を協力店で提示するとサービスなどが受けられるものです」

心理学の授業の一環で去年の知事選から実施している「センキョ割」。投票済証明書を、提携する店で提示すると割引などの特典が受けられる仕組みです。センキョ割は今回の衆院選でも実施。春日市内13店舗の協力を得て、2月8日から22日まで誰でもサービスを受けることができます。

それにしてもこの取り組み「心理学」とはいったい何が関係しているのでしょうか。

藤村まこと准教授
「心理学を活用して社会問題を解決するという枠組みで授業をしていて、メリットを感じてもらって行動を変えた後に関心・興味を引き出すアプローチが有効だろうということでセンキョ割を実施ました」

政治への関心が高まれば次に知りたくなるのは各政党が何を訴えているのか。学生の皆さんは選挙の情報をどのように集めているのでしょうか。

学生
「XとかティックトックなどSNSを中心に情報を得ています」
「選挙ドットコムなどいろいろなサイトを併用して見たり、議会でどういう話をこの人が主張しているのかというのをSNSで見て選んでいます」

SNSが主流のようですが心配なこともあるそうです。

「情報がたくさんあるのでどれが本当でどれがうそなのか見分けるのはすごく難しいです」
「一ついいねを押したらそればかりの記事が流れてきます」

懸念するのは「情報の偏り」。

そこで学生の皆さんに「ジャパンチョイス」というウェブサイトを試してもらいました。このサイトは前回の参院選の時期に260万人以上が利用。若者を中心に注目されています。

中でも人気なのが15の質問に答えると自分の意見と近い政党をマッチングしてくれるというもの。例えば「食料品だけでなく期限を決めずに消費税を減らすべきですか」などと衆院選の争点が問いになっています。さらに学生が注目したのは分かりやすさ。

「チャット方式になっているから文章がつらつらと書かれているよりも読みやすいし、読む気になります」

問いの下には解説が載っています。まるでLINEのようなレイアウトで読みやすさが特徴です。

「ピンとこなくて。質問の意味がよく分からない」

学生が悩んでいたのはこちらの問い。

「東京とは別に第二の首都を置くべきですか」

解説を見ると。

「第二の首都をつくったほうがいいって考える人は、どうしてそう思うの?」
「東京に人や建物が集まりすぎているから、別の場所にも大事な機能を分けることで、国全体が元気になると考える人がいるんだ」

このように会話形式で、小学生でも分かる言葉遣いで書かれています。さらに

「じゃあ、つくらいないほうがいいって考えもあるの?」

と両者の考え方を説明しています。

学生
「確かにお金もかかるし時間もかかるから作らない方がいいという考えも納得できますね」

このサイトを公開しているのは学生らでつくるNPO法人ミエルカ。つまり学生目線でつくられたサイトなのです。

ミエルカの加藤さん
「ジャパンチョイスの一番の売りは政治的中立・公平に情報を届けている。まずはいろいろな情報に触れてもらう、その上で自分の興味がある政党や争点を見つけてもらうきっかけづくりとしてジャパンチョイスを利用してほしいです」

政党マッチングの結果を見た学生の反応は。

学生
「ぱっと見の印象だけでこの政党がいいのかなと思っていたけれど、この診断を見るとこういう政党が自分にあっているのだなと、参考にしながらその政党について詳しく調べたいと思いました」

各党がSNSを使った訴えを繰り広げる中、有権者側も広い視野を持つため何かしらの対策が必要です。投票に向け、自分が求めていることと政党の政策が一致しているかどうか。その確認は、政治の理解と投票意識を同時に高めてくれそうです。

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