【LBS】福岡ソノリク 長期保存で「農作物のアマゾン」を目指す

2026/01/23 (金) 16:30[2026/01/23 (金) 18:30 更新]

九州の高速道路が交差する佐賀県鳥栖市。物流会社の大型倉庫が立ち並びます。大型倉庫2棟を構える、運送会社「福岡ソノリク」。九州から集まった野菜が保存されています。福岡ソノリクの園田寿俊社長。この巨大な冷蔵庫は社長自ら開発しました。あることで、業界トップクラスの性能を誇ります。

福岡ソノリク 園田寿俊社長
「キャベツで大体40〜50日、カラーピーマンだったら2カ月ぐらいは持つんじゃないですか」

この倉庫を使うとマスカットは4カ月、採れたてと変わらない状態を保つといいます。野菜や果物を劣化させる物質の1つが「エチレンガス」です。左側の花は、ガスによって早く劣化しました。空気より軽いエチレンガスは、倉庫の上の方にたまります。倉庫の上部にエチレンガスを感知するセンサーと、ファンを配置して、エチレンガスを排出します。園田社長、この倉庫を使って農業の課題を解決したいと考えました。その課題というのが「豊作貧乏」。豊作で野菜の供給が需要を大きく上回り農作物の価格が下落。余った農作物を廃棄する事態です。野菜の価格が暴落している間は、倉庫で保存。価格の回復を待って出荷することで、農家の収入を安定させます。倉庫から10キロほどの農業地域。サニーレタスを30年以上、生産している平塚さんです。福岡ソノリクに野菜の販売を委託するようになって、1割ほど収入が増えたといいます。

サニーレタス農家 平塚賢一さん
「福岡ソノリクがなかったら私たちどこに出したらいいかわからないような状況で、とても助かっています」

あとは、福岡ソノリクが卸売市場の価格を見ながらタイミングを図って出荷。レタス販売の収益最大化を図ります。長期保存技術によるビジネスチャンスは他にも。年間を通して大量に安定供給できる強みを生かして流通大手と大口、定額の取引が可能になり、農家の収益も安定することになりました。福岡ソノリクは、農作物を大量、長期に保管する技術を生かして、物流会社として物を運ぶだけでなく商社としての役割、付加価値を拡大させています。集荷し配送する会社から必要な時に必要な農作物だけ供給するサプライヤーの役割を果たそうとしています。

福岡ソノリク 園田寿俊社長
「九州管内の産地のイチゴは売れる時期と売れない時期が極端。長期保管することで定期的に農家が安定して収益を得るそういう仕組みづくりをしたい」

福岡ソノリクの売上高は約130億円。8年間で2.5倍に成長しました。2024年には北海道の運送業者を子会社化、福島県に2棟目の物流倉庫の建設を進め、培ったビジネスモデルとM&Aで、数年以内に売上高を500億円にするのが目標です。

福岡ソノリク 園田寿俊社長
「国内野菜の物流なら福岡ソノリクに任せたら保管でも物流でも全てできますよという第一次産業を維持できるような、そういう物流会社でこれからもあり続けたい」

日経記者の目
「福岡ソノリクは、農作物のアマゾンを目指すとしています。農作物の価値を引き上げ、農家を束ねると同時に物流でのM&Aを進め、全国を視野に入れた戦略的な大規模農業の形をつくっていきそうです」

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