高校新卒者に向けた職業体験イベント 企業と生徒のミスマッチ防ぐ

2025/06/18 (水) 16:30[2025/06/18 (水) 19:32 更新]

就職活動を控える高校生を対象とした職業体験イベント。製造業や物流業、サービス業など約40社がブースを出しました。

記者
「例えばこちらの建設系の企業では生徒が実際に床にセメントを塗る作業を体験しています」

生徒たちは実際の職場さながらの仕事を体験。

参加した生徒
「楽しいです。職場の雰囲気が伝わります」
「求人だけだと分からないこともありました。実際に来ると意外なところにも気づきました」
「実際に体験できるのはなかなかないです。良い経験になります」

高校生の就職活動を巡っては、スムーズな採用などを目的に生徒が学校の推薦を受けて応募できる企業は、一部地域を除き1人1社までとされています。そのため、企業にとって就職活動を前に生徒に直接アプローチできるイベントは人材確保の絶好の機会なのです。

参加企業(建設系)
「高齢化が進んでいて若い職人があまりいないです」
参加企業(製造系)
「採用は難しい時代です。どういうスタンスで高校3年生の時間を送っているのかに接触できるだけでも良い機会です」

少子化が進む中、企業側の課題は人手不足です。福岡県内の高校新卒者1人に対し、何件の求人があるかを示す「求人倍率」は2024年度、約4倍で過去最高に。一方、高卒で就職した人の4割は3年以内に離職するというデータも。理由の多くが入社後に感じるギャップです。いかに採用前に企業と生徒のミスマッチを防ぐかが課題なのです。

ジンジブ 野村翔平さん
「高校生が大学生や中途採用の人ほど多くの選択肢がない状況です。入社する前のタイミングで企業と話したり職業に触れることで入社後のイメージを膨らませられます。そういった点でミスマッチを防げます」

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