「アルカディア」の新型コロナ助成金不正受給 初公判で元社長ら起訴内容を認める

2025/06/16 (月) 16:30

新型コロナウイルスの助成金を不正受給したとして詐欺罪に問われた結婚式場運営会社「アルカディア」元社長らの初公判が開かれ、元社長らは起訴内容を認めました。

詐欺の罪に問われているのは、福岡県や佐賀県に結婚式場を展開していた「アルカディア」の元社長・大串淳被告(54)ら男女4人です。起訴状などによりますと、4人は2022年11月から23年2月にかけて、従業員の休業日数を水増しして申請し、国から新型コロナ対策の雇用調整助成金約4500万円をだまし取ったとされています。

6月16日に福岡地裁で開かれた初公判では、このうち約2200万円分について審理され、被告の4人は「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めました。検察は「会社があらかじめ定めた日数を超えて従業員が出勤していること黙認した上、休業日数を水増しして助成金を受給した」と指摘し「連続的に不正受給を行ったことは悪質で、厳格な処分が必要」と主張しました。弁護側は「公訴事実に争いありません」としています。

アルカディアを巡っては2025年2月に、支給を受けた総額約10億円の返還と違約金約2億円の支払いを福岡労働局が命じています。大串被告らが逮捕された後の2025年3月に、福岡地裁久留米支部から破産開始決定を受けていました。また、結婚式を予定していた人たちから破産直前まで、代金を集金していたことなどが明らかになっています。

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