備蓄米っておいしいの?ふっくらおいしく食べる裏技 

2025/06/05 (木) 16:30

年数が経過した政府備蓄米を、よりおいしく食べる方法について「お米マイスター」など有識者に取材しました。

徐々に流通ルートが広がってきた備蓄米。せっかくなら数年たった古米でもおいしく炊き上げたいですよね。そこで訪ねたのは、コメの特性を詳しく知る専門家お米マイスターの資格を持つ中島拓海さんです。おいしさのポイントは、「とぎ方の工夫」だといいます。

お米マイスター 中島拓海さん
「水につけます。すぐに上げます。水を捨てます。ザルの中でとぎます」

おいしく炊くコツは、水につけたままとがないこと。水を切りながら洗うこと3回。もともと300グラムだった2合のコメの重さは、85グラムも水を吸い、385グラムまで増えました。ここでコメが吸う水にぬかなどが混ざらずキレイだとおいしく炊けるといいます。

「コメの表面についた古いぬかの油をコメに吸わせないように、ぬか臭さがこれ以上、中に浸透しないようにすぐに水で溶かしてコメが吸い込む前にザルであげることが大切になります」

1時間ほど水に浸してから炊飯。一手間加えることで古いコメも簡単にふっくら炊き上がるそうです。

次に取材班が訪ねたのは、巻きずし研究家、その名も「恵方まき」さん。

恵方まきさん
「巻きずしは新米よりも古いお米の方が向いています」

その理由は?

「新米は水分が多いので酢飯にしたときにべちゃっとしてしまいます。古いコメだとほどよく水分が落ち着いているので酢が中に入っておいしい酢飯ができあがります」

恵方まきさんにとっても備蓄米は未知の存在。

記者
「備蓄米を今回持って参りました」

恵方まきさん
「見た目は変わらないですね。一般的なお米と。コメの匂いは普通よりちょっとコメの匂いが強いというか」

この備蓄米を巻き寿司用に炊きます。ポイントは、新米よりも乾燥していると想定して水を1割ほど多めに入れる点。さらに。

「酒はコメをふっくらさせたり匂いを抑える効果があるので入れます」

コメ1合あたり酒を小さじ1入れて炊き上げました。炊きたての備蓄米を初めて目の当たりにする二人。

「ふっくら。おいしそうな。香りも新米とかわらないというか。コメのおいしい匂いですよね」

実際に巻きずしをつくってもらうと。

「触ったときに少し芯があるというか硬さがありますけど酢飯・巻きずしにはいい感じです。べちゃっとしてなくて」

とはいえ気になるのはその味。備蓄米の巻き寿司と2024年産のコメをつかった巻きずしを食べ比べてみます。先に2024年産の方を食べてから、いよいよ。

記者
「では、初の備蓄米。ドキドキしますね」

恵方まきさん
「一粒一粒のコメの存在みたいな。巻きずしとして食べるならばこっちの方がおいしいのかな。備蓄米が手に入るのならば水加減を工夫しながら巻きずしとしておいしく食べられると思います」

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