「爆盛り」名物の大学近くの食堂　コメ高騰に立ち向かう｜ニュース｜テレQ

「爆盛り」名物の大学近くの食堂　コメ高騰に立ち向かう

2025/06/04 (水) 16:30

次から次に作られる食欲をそそる料理の数々。茶わんにはこれでもかと言わんばかりに白米をよそいます。名物の「とり唐揚丼」はお茶碗３杯分のご飯の上に特大の唐揚げが５つ。この量で７５０円です。

福岡大学から歩いて５分ほどの場所にある「大和家」。昼時には、おなかをすかせた学生たちが次々とやって来て、名物の「爆盛り料理」を平らげていきます。

学生
「おいしくて安いです」
「学生の味方。ありがたいです」
「大学生にとって救いの店です」
「安くてこの量だからここに来ようとなります」

２０２５年で創業４３年。福大生の胃袋を長年支えてきました。

大和家　分山和彦さん
「少しでも安く学生に提供できたらと思います。若い人は日本の宝だから」

ただ、爆盛りが売りだけにコメの高騰には苦しんでします。

「コメは（価格が）倍近く上がっています」

１日に使うコメは約１００キロ。その他の食材も軒並み高くなり、この１年でやむを得ず５０～１００円値上げしました。

「量は減らしていません。量を減らすと大和家ではなくなるので」

店のトレードマークである「爆盛り」はそのままに。長年取引してきた仕入れ先からの協力を得ながら今はなんとかギリギリの価格で料理を提供しています。

「学生はよく食べます。なので、できることはしてあげたいです」

分山和彦さんはようやく福岡でも流通が始まった備蓄米に期待を寄せますが。

「（備蓄米は）コメの卸売店にはまだ回っていません。この先どうなるか分からないです。政府の備蓄米を回してもらえると助かります」

「令和のコメ騒動」に頭を抱える日々に終わりは見えません。「爆盛り」をどうやって続けるか奮闘が続きます。