【防災】ペットと過ごせる同伴避難｜ニュース｜テレQ

【防災】ペットと過ごせる同伴避難

2025/04/23 (水) 16:30

動物を飼う方にとっていつ起こるかわからない災害時に不安な点がペットをどう避難させるかということです。もしもの時に取るべき行動や、必要になるものは何か取材しました。もし、避難が必要な地震など大きな災害が発生したとき、ペットを飼育している人が、どのような行動を取れば良いか知っていますか？

ペットを飼う人
「（ペットの避難方法は）あまり知らないです。考えたことがなかったです」

ペットを飼う人
「避難は何でも大変。荷物まとめたり。何を持っていけばいいか分かりません」

多くの自治体では災害発生時、犬などのぺットは飼い主と同じ避難所に同行し、指定された別のスペースで過ごすことが可能です。福岡県では災害時に開設予定の２３７１の避難所のうち半数を超える１３６８カ所で同行避難を認めています。一方、ペットと別の空間で過ごすことに不安を覚える人もいることから、福岡市では２０２４年６月から人とペットが同じスペースで過ごすことができる「同伴避難」という仕組みの避難場所を試験的に設けています。その１つが福岡市西区にある家庭動物啓発センターです。

家庭動物啓発センター三坂征嗣所長
「こちらの施設は同伴避難ペットと同じ場所で避難することができるスペースです」

上山音アナウンサー
「ここで自分のペットと寝泊まりできますか？」

福岡市は試験的にペットと過ごせる避難所を西区と東区の２箇所に開設。合わせて１０世帯を受け入れます。

家庭動物啓発センター三坂征嗣所長
「こちらの中でテントを張ってその中で避難をしてもらう」

用意されているのは、避難用のポップアップテント。

上山音アナウンサー
「大人２人いれば十分すぐ広げられますね」

大きさは縦横およそ２メートル、高さ１４０センチほど。大人が入って両手を広げてもかなり余裕があります。実際に犬用のケージを持って入ってみると…

上山音アナウンサー
「こちらを持って入ると…結構大きなケージを入れてもテントの中のスペースに余裕はありますね」

テントに余裕があっても、避難時、ペットはケージの外に出すことはできません。

家庭動物啓発センター三坂征嗣所長
「他の避難者もいる状況なのでぺット同士のケガなども予防しなくてはならないので原則ケージの中で飼育していただくことになります」

犬の場合、現状テントでの同伴避難が可能なのは小型・中型犬に限られており、より大きな犬に対応したスペースの確保が課題です。センターではテントの他に防災毛布・ランタン・エアーマットを用意しています。それでは飼い主は、ペットとの避難する際にどのようなものを用意しておくべきなのでしょうか。ペット向けの防災用品を扱っている「ペットプラスららぽーと福岡店」

上山音アナウンサー
「災害時に必要なペットのグッズなんですが、こちらは？」

ペットプラスららぽーと福岡店　鈴木星麗店長
「こちらは簡易的に組み立てられるスリーウェイのケージです」

避難時の移動や避難所で必要なケージ。こちらは簡単に組み立てられるほか、コンパクトに畳むことができるので、収納にも便利です。ケージを使う際はこんなポイントも。

鈴木星麗店長
「ニオイのついている物があると安心して移動できる」

いつも使っているマットやブランケット、おもちゃなどを一緒にしておくのがお薦めです。また、この店ではペットの持ち運びができ避難時にも活用できるハードキャリーを客に渡しています。

上山音アナウンサー
「こちらはリードですか？」

鈴木星麗店長
「防災用のリードで、伸びない素材です」

こちらは緊急・防災専用のリード。首輪とリードの一体型でさっと犬の首にかけて輪の大きさを調節。腰に巻くこともできるので、ペットと離れる心配なく両手が空くのがポイントです。もしペットと離れてしまった場合には、二次元コードでペット情報を読み取れる迷子札が役立ちます。

鈴木星麗店長
「かかりつけの病院や名前、病気など細かい情報を入力できるので（便利）」

他にも、薬、１週間分のペットフードと水、トイレなどの衛生用品が必要です。鈴木さんは、近年ペットを飼う人の防災意識の高まりを感じています。

鈴木星麗店長
「能登半島の地震であったりペットとの同行避難が浸透していない時に起きた地震で意識が高まったのを感じました。防災について聞いていただけると何が必要かお伝えできると思います」

福岡市の担当者も、普段からの備えが大切と呼びかけます。

家庭動物啓発センター三坂征嗣所長
「人に加えて大切な家族のペットが一緒にいる状況なので、ペットについても必要なものを同じように準備していただくことが大切。共助の中で飼い主自身がペットに対して責任をもって世話をしていくということが必要です」

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