生きづらさ抱える”警固界隈”の若者たち 社会参加に向けた動きも

2026/09/14 (月) 16:30

家庭や学校などの居場所をなくし、夜の天神・警固公園をたまり場にする若者のコミュニティいわゆる「警固界隈」。生きづらさや複雑な事情を抱える彼らと社会のつながりをつくろうという取り組みが動き出しています。

小学6年生女子
「12歳。本当に。小学6年生」
「実家やけど、一人暮らしみたいな。親がいないから。いるけれど、仕事でほとんど一人。『寂しい』ってならない。保育園の時からやけん」

20歳男性
「普通に毒親」
「自宅(の電話番号)」

中学2年生女子
「リストカット。ここらへんは病院でやった」
「入院してからやめた。ODして搬送された。精神安定剤を28錠飲んで」
「(警固は)似たような人がおるけん面白いなみたいな」

事情を抱えた若者たちが集まる夜の天神・警固公園。

近年たまり場になったきっかけ。それは、もともと、同じ趣味を持つ若者たちがSNSを通じて夜間に集い始めたことだったといいます。いつしか生きづらさを抱える若者が居場所を求めて来るようになり、東京の「トー横界隈」になぞらえ「警固界隈」と呼ばれるようになりました。

社会福祉学の専門家が「警固界隈」と呼ばれる若者たちに実施したアンケートの結果によると、今を生き抜くのに精一杯な彼らの多くが心配しているのは将来・進路に関することでした。

9月12日、彼らの社会参加を促す新たな取り組みが始まりました。主催したのは「警固界隈」に寄り添い見回り活動をしているNPOなどです。

幼少期に同じような生きづらさを感じながら今は社会で活躍する人生の先輩の体験談を通じて、若者たちに自分の将来を考えてもらおうという狙いです。

熱心に耳を傾ける優人さん(仮名)(24)。2025年まで「夜の警固公園」を頻繁に訪れていました。

優人さん(仮名)
「学校にもあんまりなじみきらんみたいな感じで、そのまま学校帰りに(警固公園に)来る」

幼少期から自分の気持ちを表現するのが苦手だったという優人さん。周囲となじめない感覚を抱え続けながらその辛さを誰にも明かせず、18歳でうつ病と診断されました。

優人さん(仮名)
「(警固は)自分だけじゃないなっていう、そういう感覚はありました。その時自分に必要な場所だったのかなと」
「(将来を)考えてなかったですね。考えられなかったですね。学生時代はマジで期待してなかった。自分の将来」

しかし、NPOの人たちと関わる中で少しずつ前向きに。この日は、誘われるまま清掃活動に参加しました。
  
警固界隈の見回りをしているNPO代表
「きょうなんで参加しようと思った?」

優人さん(仮名)
「せめて自分たちが使ってるここは、こういう機会があれば綺麗にしたいなみたいな」

現在、優人さんは自身のような若者に少しでも寄り添えないかと月に1回、見回り活動に参加。社会人の生の声にも背中を押され、自身の将来と、少しずつ向き合おうとしています。

優人さん(仮名)
「十数年越し、上向きの感覚が。進路とかに向けた。この感覚をまた積み重ねていければ、成長につながるのかなと」

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