高齢者に多い「首下がり症」とは?原因や予防法を専門家に聞く

2026/09/10 (木) 16:30

シニア世代に多いという「首下がり症候群」通称「首下がり症」です。症状や予防法などを取材しました。

街で聞きました。首下がり症を知っていますか?

街の人
「首下がり症?知らないです。首がこんなスマホの見過ぎでなった感じですかね?」

「いえ知らないです。スマホばかりみて下がるということ?」

「首下がり症」は知らなくても多く聞かれたのは「スマホの見過ぎでは?」という声。実際はどうなのか、今年1月首下がり症の専門外来を開設した柳川リハビリテーション病院を訪ねました。

馬場俊和医師
「スマートフォンやタブレット端末、下を向いて行う作業というのがかなり多くなっている。患者が多くなっている原因のひとつかなと思う」

ただ原因はそれだけではありません。

「首下がり症候群は、頭が下がって前を向くことが難しくなり、日常生活に支障をきたす病気です。首を支える筋肉や靱帯の異常などで、頭を支えられなくなります」

ただ、「猫背」や最近よく耳にする「ストレートネック」とは異なるそうです。

「猫背やストレートネックは姿勢や首の骨の並び方の異常です。首下がり症候群は、頭を支えられなくなる病気です」

2年前「首下がり症」と診断された田中さんです。

田中さん
「まさかだし、どんなものか分っていなかったけれど生活に非常に困ったような状態」

最初に感じたのは「肩の張り」段々、頭が下がり、前を向き続けることが難しくなったそうです。

田中さん
「首が上がらないし、ひげをそるのに下がったままだから自分で首を上げてそらないといけなかった」

毎朝のひげそりにまで影響が出ました。ではどんな変化に注意すればいいのでしょうか。

馬場医師
「一例としては買い物に行ったときに自分の目線よりも高いところの商品を見ていると頭がきつくなってくる」

その他、異変に気づく目安を教えてもいました。立ったまま顔ごと上を向きその状態を5秒保てますか。

馬場医師
「リハビリテーションを実施してどの程度改善がみられるか確認します。改善が難しい場合は手術を勧めることもある」

こちらはリハビリの効果が見られた患者の画像です。

「4カ月リハビリに取り組んだ写真では首がまっすぐになって頭が上がっている」

首の健康を保つために自宅でできる運動を教えてもらいました。両手でタオルを持ち左右に軽く引っ張りながら肩甲骨を寄せます。丸まった背中を伸ばし頭が背骨の上に乗る姿勢を意識するといいそうです。リハビリを続けている田中さん。以前は難しかったひげそりもできるようになりました。

田中さん
「リハビリがあるとか、自分がどんなことをしたらいいかを教えてもらったのが非常に良かったから、首下がり症というものを知ってもらいたいですね」

症状をそのままにしておくと改善が難しくなる場合もある「首下がり症」。「年だから」と見過ごさず、首の変化に早く気づくことが適切な治療につながります。

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