福岡県議会 金銭授受疑惑で第三者委員会設置へ方針転換

2026/08/05 (水) 16:30

議長・副議長ポストを巡る金銭授受疑惑で揺れる福岡県議会。真相究明へ。蔵内勇夫議長が方針転換し独立した第三者委員会による調査を実施すると明らかにしました。

5日午後、福岡県庁議会棟に姿を表した蔵内勇夫議長。

福岡県議会 蔵内勇夫議長
「ネパールで世界の獣医学生大会があってそこで講演をしました。ネパールは天国だった」

日本弁護士連合会のガイドラインに基づく第三者委員会の設置について蔵内議長はこれまで「調査に時間がかかる」と否定的な考えを示していました。一転、設置して調査を進める方針だといいます。

福岡県議会 蔵内勇夫議長
「検討を重ねてきたが、法律の問題などがあってハードルが高いという思いであったがやっと議会に第三者委員会が設置できるという見解が出されました」

吉松源昭県議は議長ポストを巡り自民党県議団の幹部にゴルフ代などの名目で2000万円以上を支払ったと主張しています。一方、金銭を要求したと名指しされた中尾正幸前副議長は2026年7月、「県民からの信頼が得られていない」として議員辞職。ただ、疑惑については「事実無根」と強く否定しています。

金銭の受け渡しはあったのか。食い違う両者の主張。蔵内議長はこれまで、弁護士など外部の有識者を交えた議会独自の聞き取り調査を実施するとしてきました。ただ、疑惑が相次ぐ県議会主導で「中立性や客観性が保てるのか」といった批判の声が相次いだほか、自民党県議団の一部若手からも第三者委員会設置を求める声が挙がっていました。方針転換について5日に取材に応じた吉松県議は。

福岡県議会 吉松源昭議員
「最近まで第三者委員会は設置しない方針だったので驚きました。金銭授受、金銭ではなくても「上納」的な構造をしっかり解明してほしいです」

そして、吉松県議と同じく現金を渡したと告発した江藤秀之県議が報道陣に対し、自民党県議団の松尾統章会長との7月29日の電話の録音記録を公開しました。

電話の内容
松尾県議
「全く記憶にないし、俺は1回ももらったことがない。なるべく酔っぱらっている時は忘れないようにと思っているけど」
江藤県議
「これだけは間違いないです。本当に私は数えて入れましたので間違いないです」
松尾県議
「だけど50万円のお車代は本当に覚えていない」

松尾会長との通話について江藤県議は、「真実をゆがめ、都合の悪い事実を握りつぶそうとする強い圧力を感じさるをえない」と述べました。公開まで時間がかかった点については熊本地震で被災された方々への配慮を優先したためとしています。
蔵内議長は5日の代表者会議で、8月17日に臨時議会を開き、副議長選挙を実施することが決まったことを明らかにしました。9月議会では政治倫理条例の制定を目指すということです。

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