異例の“くじ引き決戦” 福岡県議会の新議長は自民・大島県議に 失われた信頼の回復なるか

2026/09/09 (水) 16:30[2026/09/09 (水) 19:10 更新]

記者
「まだ議会開会の2時間ほど前だが、すでに傍聴しようと多くの県民が詰めかけています。注目度の高さが伺えます」

傍聴に来た人
「海外視察を“海外旅行”というのは恥ずかしい極致です。ひどいと思います。福岡県民としては恥ずかしいです。田川から初めて電車に乗ってきました」
「怒りしかないです。これだけ日本中で有名になったのでしっかり襟を正してもらいたいです」

厳しい目が向けられる福岡県議会。信頼回復への道筋を示せるのか。9日、9月議会の開会日を迎えました。

開会に先立ち、県議会の周辺では市民グループなど約100の団体が集まり、抗議の声を挙げました。混迷極めるまま迎えた9月議会。注目されるのが、蔵内勇夫前議長の後任を決める議長選挙です。長年、自民党の県議が議長を務めてきた福岡県議会。金銭授受疑惑などを受け、自民主導の体制に疑問の声も聞かれます。

現在の県議会の勢力図を見ると、自民党県議団は38議席と過半数には届いておらず自民党以外の会派が候補を一本化できるかどうかが焦点となっていました。8日時点では、自民以外の会派から公明党県議団の新開県議と「県政PLUS県議団」の坪田県議の2人が名乗りをあげていました。議会開会の直前まで協議を重ねた結果は。

県政PLUS県議団 坪田晋県議
「統一候補を出して、議会改革を進めていくということで一致しました」
県民の声ふくおか 原田博史県議
「新開県議をまとまって支援します。福岡県議会の文化そのものを変えるに、新しいかつてない状況をつくります」

ギリギリで候補を公明党の新開県議に一本化することになりました。これにより、議長選は自民党福岡県議団の大島県議と公明党県議団の新開県議の一騎打ちに。基礎票はほぼ同じという大接戦の構図です。議長選の前には、議員を集めそれぞれの候補が所信表明する場が設けられました。これまで県議会の議長は、事前の調整によって9割以上の得票で決まるのが慣例化していましたが「密室での出来レース」などと批判を浴びたことから今回、開催されたものです。信頼回復に向け山場の9月議会が開会。議長選はその冒頭で実施されました。今後の県議会の行方を、大きく左右する注目の選挙。結果は。

福岡県議会 板橋聡副議長
「有効投票中、大島道人議員39票、新開昌彦議員39票」

両者39票で、同じ得票という異例の事態に。その後、議会事務局を中心に話し合い
地方自治法や公職選挙法などに基づきくじ引きによって議長を決めることになりました。

「くじの結果を報告します。くじの結果、大島道人議員が当選しました」

自民党県議団の大島道人県議が新たなかじ取り役となる県議会議長に選ばれました。大島新議長が会見を開き県議会改革に向けた展望などを語りました。

福岡県議会 大島道人新議長
「福岡県議会が相当な速さで改革しているというのが正直なところ。こういうことはかつてありませんでした。今後もおそらくこういったかたちで、いろいろな意見が出て進んでいくのでは」

金銭授受疑惑については?
「正副議長のポストを巡っては、金銭授受があったのではとあくまでも疑念が生じているます。県民の皆さまの県議会に対する信頼を大きく損なう事態です。極めて重く受け止めています。今後、第三者委員会で客観的に調査してもらうことが重要」「議会として調査に全面的に協力するとともに調査結果を真摯に受け止め、必要な再発防止策や制度の見直しにつなげます」

今後については?
「皆さんに認められる議会、皆さんに迷惑をかけなくていい、本当に開かれた議会と言われるように頑張っていきたいです」

そして、異例となるくじ引き決戦を受け服部知事や県議らのコメントが入ってきました。くじ引きの末、議長の座を逃した公明党県議団の新開県議は。

公明党県議団 新開昌彦県議
「選挙ですから。受け止めております。私たちが提案している政治倫理条例はすでにレールに乗って動き出しておりますんで、日本一厳しい条例になればいいと思っております」

土壇場で新開県議への支持を決めた会派の議員らは。

県政PLUS県議団 坪田晋県議
「議会全体として、会派関係なく全体で議会を改革しなければならないです。新たなスタートとして議会改革に全力で取り組みたいです」

金銭授受疑惑を証言した吉松県議は。

福岡県議会 吉松源昭議員
「自民党の議長だから悪いワケではありません。私の思いとしては自民党を中心としてのいろいろな疑惑がある中、前の自民党の議長が辞任した後の選挙だったので、自民党以外の会派から議長が出た方がいいと思いました」

一方、福岡県の服部知事は議会改革への期待を述べました。

福岡県 服部誠太郎知事
「我々がなさねばならないことは県民の皆さまのための新しい県政をつくっていきます。大島議長・板橋副議長の新しい体制のもとで県議会は一刻も早く県民の信頼を取り戻します。真相究明・議会改革にスピード感をもって取り組んでほしいです」

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