60円のエクレアを作る86歳女性 パン作りは何と”徹夜” 元気の秘訣は?

2026/09/16 (水) 16:30

福岡市東区箱崎で56年続く「やおきパン」。86歳のゆり子さんが切り盛りしています。敬老の日を前に、ゆり子さんの1日に密着しました。

午後8時半。店を訪ねるとすでに翌日用のパン作りが始まっていました。飯田ゆり子さん。1970年に夫と「やおきパン」を開業しました。店名である「やおき」の由来は、「七転び八起き」から。困難にぶつかっても立ち上がるという思いが込められています。

今一緒に働くのは、娘の夫・篠崎一徳さん68歳です。朝5時の開店に向けて用意するパンは20種類以上。2人で休むことなく夜通し仕込みます。

午前5時、開店してまもなく客が訪れました。


「きょうは卵と白身フライと、ウインナーコーンと肉じゃがコロッケかな。いつまでも頑張ってください」

ゆり子さん
「ありがとうございます」

夜からの仕込みに続き朝からは店番。ゆり子さんは次々と訪れる客を笑顔で迎えます。

記者
「なんでこんな大変なスケジュールをこなせるんですか?」

ゆり子さん
「56年しているから」

記者
「健康の秘訣は何ですか」

ゆり子さん
「もう動き回りよるからですね(笑)」

パンは90円のものから200円を超えるものまで金額はさまざまですが、なんとパンを袋に入れ終わる時には、ゆり子さんの頭の中で計算が完了しています。

記者
「計算がとにかく速いですね」

ゆり子さん
「急いでいるでしょ、お客さんが」

「客を待たせないように」という、ゆり子さんの気遣い。パン作りと店番で、体と頭をフル回転させていることが元気の秘訣なのかもしれません。

そして開店後に作るのが、1番人気のエクレア。この時代に1個60円。創業当初から20円しか値上げしていません。この日、ちょっとしたトラブルが。生地がうまく膨らみません。ハプニングに見舞われながらも、もう一度作り直し次は膨らみました。

常連客から次々に注文が入り、エクレアは店頭に並ぶこともなく売り切れました。

まもなく店が閉まる頃、おなかをすかせた若手の記者が肉じゃがコロッケパンを購入。

記者
「ここで食べていいですか?」

ゆり子さん
「はい」

記者
「パンがやわらかい!」

ゆり子さん
「おいしいでしょ!」

実家のような安心感。正月以来実家に帰っていない記者も心が温まったようです。

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