全国各地で大雨なのに 福岡は渇水・二極化の要因と恵みの雨見通しは

2026/09/10 (木) 16:30

記者
「通勤通学の時間帯の天神です。街頭啓発が行われています。配られているのはこちらです。みんなの節水で大切な水を守ろう。節水を呼びかけるキャンペーンです」

県や福岡市などが実施したキャンペーン。平年より早い梅雨明けに加えその後も少雨傾向が続いていて現在、福岡市など5つの市と2つの町で、浄水場から送り出す水の量を制限しています。

福岡県水資源対策課 清水幸子さん
「シャワーを1分間止めることで、12リットルの節水。トイレの大小のレバーを使い分けることで、2リットルの節水ができるということになっておりますので、よろしくお願いしたいと思います」

一方、福岡市など福岡都市圏の水道水の3分の1を供給する江川ダム。水位が30メートルほど下がり、斜面の岩肌がむき出しの状態。満水時と比べるといかに水が少ないか分かります。管理する水資源機構の担当者に案内され、中に入ってみると

水資源機構 村田裕管理課長
「普段は大体7割ぐらい水がたまっているので、草が生えてないところから3〜4メートル下まで水がある。たまっている時はここは水の中だったが、いまは川が流れている状態」

水位の低下で以前あった集落の跡が姿を現していました。江川ダム周辺は、8月の雨量が平年の8分の1ほどでした。

水資源機構 村田裕管理課長
「秋雨前線で雨が降ってもらって、かなりまとまった雨が降ってもらわないとたまらないのでそこは祈るばかりです」

山崎香奈アナウンサー
「ここからは気象予報士の梶屋さんです。水害と渇水の二極化がひどいですね」

梶屋綾気象予報士
「降水量の平年比、九州北部などは30%以下を示す茶色が多くなっています。一方、関東より北は100%を超える青ばかり。そして福岡市は34%、複数のダムがある朝倉市では16%にとどまっていますが、千葉の勝浦ではなんと3倍を超えました」

山崎アナウンサー
「なぜなんでしょうか?」

梶屋気象予報士
「原因の一つが、偏西風です。こちらはイメージですが、例年緩やかに蛇行して上空を西から東に吹く偏西風が今年は大きく蛇行しているんです。これにより九州などの西側は晴れやすく暖かい空気に覆われました。一方、東側は上空に北から冷たい空気が流れ込むことで、大気の状態が不安定になって雨が降りやすかったんです。これが水害と渇水の2極化につながったと考えられます」

山崎アナウンサー
「福岡は晴れる方の空気に覆われていたんですね。それでダムの貯水率も心配な状況になっているということですね」

梶屋気象予報士
「はい。県内の主要ダムの貯水率は、まず今年2月に30%台まで下がりました。その後梅雨は平年を超える雨が降り貯水率は80%を超えて、一安心かと思いきや…梅雨明けからは雨がほとんど降らず貯水率はまたも半分を切っています」

佐藤 希生アナウンサー
「今後の雨の見通しは?」

梶屋気象予報士
「この先は秋雨前線の影響で天気はぐずつきます。日曜日からはしばらく雨になるでしょう。この先1カ月の降水量は平年並みの予想です。節水の意識を持ちながら、恵みの雨となることを期待したいです」

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