聞き慣れないが知っておくといい「暑熱順化」とは？｜ニュース｜テレQ

聞き慣れないが知っておくといい「暑熱順化」とは？

2025/05/30 (金) 16:30

記者
「陸上自衛隊福岡駐屯地です。通常の訓練のように見えますが、体に暑さを慣れさせる暑熱順化という訓練なんです」

「暑熱順化訓練」とは、夏を迎える前に意図的に暑さに慣れ、汗をかきやすい体にすることで熱中症になりにくくしようというものです。自衛隊によりますと５月上旬ごろから梅雨明けまでの間に２週間以上実施するのが効果的だといいます。訓練を続けてきた隊員は。

訓練に参加した隊員
「だいぶ慣れてきました。しっかり汗もかきやすく、熱も冷めやすく体が調子良くなってきています」

この訓練は、陸上自衛隊化学学校の実験を基にプログラムが組まれています。段階に分け着る服を増やしながらランニングなどの運動を行い、汗をかきやすい体作りをします。

第４特殊武器防護隊　清永宏太朗隊長
「（Ｑ．効果について）暑熱順化訓練をする前に比べて長時間防護衣を着られるようになったという隊員も多くいます」

どれほどの暑さなのか？記者が厚手の服を着て訓練に参加しました。

記者
「着ただけでも額にじんわりと汗がでてきました」

準備運動や水分補給を入念にした後、１５分ほどウオーキングをします。歩いただけですが、体には汗が目立ちます。

記者
「熱が閉じ込められているので、映ってはいませんが下着もびしょびしょです」

第４特殊武器防護隊　清永宏太朗隊長
「６月１日から企業に対しても熱中症対策が義務づけられます。陸上自衛隊員だけでなくで普段生活している人にとっても大切です」

暑い夏を迎える前に熱中症になりにくい体作りをすることが大切かもしれません。

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