油山にプールがやってくる!?夏の新戦略

2025/05/23 (金) 16:30

木戸優雅アナウンサー
「お〜、スリル満点ですね。本来、森の中でしか体験できないフォレストアドベンチャーが、なんと!博多駅前に出現しました」

JR博多駅前で始まった体験型イベントアブラヤマーケット。期間は5月25日までの3日間限定です。油山にあるフォレストアドベンチャーを20分の1サイズにしたモバイルコースは、1人1000円。身長110センチ以上の人が対象です。

一方、こちらは、ペダルのない自転車で足で地面を蹴って進むランバイク。15分500円で2歳から6歳までが対象です。

子ども
「(Q.どうだった)楽しかった(Q.最初はどうだった)怖かった。(Q.でも体験してみたら)楽しかった〜」

母親
「(Q.博多駅前の環境はどう)すごくありがたいです。虫が苦手だったりするのでありがたいです」

他にも、森の木を使ってペンダントを作ることができるワークショップや、アウトドアグッズの販売店、食も堪能できます。主催したのは、福岡市南区で複合体験型施設「アブラヤマ フクオカ」を運営するJR九州リージョナルデザインです。

JR九州リージョナルデザイン 川崎実里さん
「(Q.なぜ都会の博多駅前で開くことになったのでしょうか)都会で開催することによって油山のことを知り、油山に訪れるきっかけになればと思っています」

夏に向け新たな客を呼び込もうとイベントを開催した「アブラヤマフクオカ」。天気のいい日は、福岡市を一望できる人気の観光スポットです。2年前までは、季節の風景を楽しみ登山ができる「油山市民の森」とウシやウマと触れ合える「油山牧場」に分かれていました。しかし開園50年を迎え施設の老朽化が進んでいたほか、油山市民の森は50代以上のシニア層、油山牧場は子連れ客ばかりと、利用者の偏りに課題がありました。

そこで若い人や、県外からも客を呼び込むべく2年前にリニューアル。市の施設ですが、民間の力を生かそうとJR九州のグループ会社が運営しています。絶景が評判のキャンプ場に加え農園で収穫した野菜でピザづくり、以前と同様動物とのふれあいも魅力です。また併設するアウトドア施設「フォレストアドベンチャー」では大自然のなか宙を舞うジップラインなどを楽しめます。リニューアル前に比べ来場者は3割増えたものの集客面で悩みが。

JR九州リージョナルデザイン 牛嶋崇裕さん
「アブラヤマフクオカは夏の暑い時期にどれだけ客を呼べるかが課題です。春や秋に比べ(客数が)半分ほどになります」

キャンプ場は暑い夏場に利用者が減ります。さらに去年は猛暑が続き、夏場の客はピークの春の半分ほどに留まりました。そこで取り組んだのが。

「こちらがアブラヤマフクオカの沢になります」

敷地内には、いつくもの細い川、つまり沢があります。暑い夏に、この沢の魅力を生かそうと考えたのです。

「(去年の)夏に自由研究キャンプをして、ここにいる生物を観察して夏の自由研究の宿題とキャンプを組み合わせた企画をしました」

「手ぶらで自然体験学習キャンプ」去年の夏休み期間に募集したところ、1組5万円を超える金額にもかかわらず定員20組の3倍を超える応募がありました。参加した親子らは生物の専門家と共に生き物を探しながら生態について学び自由研究として発表しました。

「夏は意外とキャンプ需要が落ちます。いろいろな体験を組み合わせて満足度を高めるプランを提供することで稼働のアップにもつなげたいです」

他にも、アンモナイトのレプリカ作り体験などをキャンプと組み合わせたところ大きな反響が。そしてこの夏、より多くの親子連れに来てもらおうと開催するのが。

「この夏、北九州の冒険プールに出展してもらいます」

八幡東区のジアウトレット北九州で夏に開催される「冒険プール」。全長35メートルのウォータースライダーがうりで4万人が訪れる人気コンテンツです。この夏、アブラヤマフクオカにこのプールを持ち込み初開催。ただ遊び場を提供するだけ、ではありません。

「職業体験の一環として施設の一部を使って仕事になるようなことを催し的にやってみることを運営会社と企画しています」

これまでの経験から遊びに「学び」を加えることで親世代にもアピールし夏の集客アップにつなげる狙いです。

「自然を体験して感性豊かな子どもたちに成長できるような場に、このアブラヤマフクオカがなれたらいいです」

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