歴史ある建物で極上のすし 北九州市が食の戦略を次々仕掛けるワケ

2025/05/22 (木) 16:30[2025/05/22 (木) 18:53 更新]

特別なコラボレーションが実現です!北九州市の指定文化財「旧安川邸」で1日限定の「邸宅ランチ」が開かれました。すしを提供するのは。

照寿司 渡辺貴義さん
「どうぞ」

北九州市観光大使でありアメリカやサウジアラビアなど世界でも大人気の「照寿司」の大将、渡辺貴義さんです。5月22日に提供されたランチは、北九州近海でとれたクエやイサキなどの握り。5万5000円のコースと同じネタを使ったという特別メニューは、なんと3800円です!

木戸優雅アナウンサー
「クエの炙りいただきます。おいしい。噛めば噛むほどお酢の甘みと魚の甘みが相まって、舌の上で旨みがほどけていきますね。特別な空間で極上のお寿司が味わえるのは、これは人気の理由がよく分かります」

5月22日の「邸宅ランチ」は3部制に分け、1回の定員は24人。予約開始からわずか20分で完売しました。

訪れた客
Q.何回くらい電話をかけた?
「3人で250回、260回くらい電話をかけた。実は照寿司で結納させてもらった。」
Q.それ以来?
「はい。そうです。あまりない経験ですけど、一瞬でなくなってしまったので本当においしい」


Q.北九州はすしの都と言われていますが、どういうイメージですか?
「生まれも育ちもここなので海鮮はおいしい。いろいろなことに取り組んでもらえてうれしい」

この邸宅ランチは旧安川邸と北九州発祥の店「照寿司」が、「すしの都 北九州」の
さらなる認知度アップを狙い実現しました。

照寿司 渡辺貴義さん
「幼少期を過ごした戸畑で憧れの地で握れるのは素晴らしいと自分でも感激しています。北九州を寿司で観光、悲しいから照寿司で食べた人は(その後)博多に行ってしまうので、もう1食、もう2食を北九州でしてもらえる土地にしたいです」

今回の盛況ぶりを受け、照寿司の渡辺大将は「邸宅ランチ」第2弾の開催も検討しています。今回の企画を立案したのは、北九州市「すしの都課」5月誕生した部署です。

北九州市すしの都課 冨吉友紀さん
「すしは国内のみならず世界からも注目を集めるパワーワードなので、すしを目的に北九州に来て、宿泊、そしてその他のグルメも食べて北九州のファンになってほしいという思いで、すしの都課が設立されました」

北九州市を「すしの都」にしようというプロジェクトは2024年スタート。小倉城の天守閣で味わうイベントが好評でした。そして今回は旧安川邸を舞台に。

北九州市 冨吉さん
「すしが美味しいので来てというだけではなかなか日本全国にすしの美味しいところがたくさんあるので、協力して、施設を貸してもらいあとはおすし×何々っていうものがどんどん広がっていくといい」

さらに今週決まったことも。すしで街のブランド化を進める富山県の知事と武内市長が 直接会談し連携を図る予定です。
北九州市と言えば小倉の焼うどんや肉うどん門司の焼きカレー、八幡の鉄なべ餃子などおいしいものがたくさんあります。しかし、出張や旅行で遠方から訪れた人は別の所へ足を向けることも。

北九州市サービス産業政策課 大庭繁樹課長
「食事は、中洲とかに行くというのは、市内の事業者の方からも聞いていて、「もったいない、どうにかしたい」という風にずっと思っていた。博多に負けないものが北九州に揃っていると思いますので、ぜひこの魅力を多くの人にこう発信していきたい」

人口1万人あたりの焼き肉店の数が福岡県内の市区町村で最も多い小倉北区。激戦区を焼き肉通りと名付けてPRしたり出張で訪れた人向けのパンフレットを作ったりと市内に呼び込む取り組みを進めています。
まだあります!市民に長年親しまれるぬか炊き。食文化の継承を支援する文化庁の事業に昨年度に続き5月20日採択されました。学校給食で提供するほか、イベントやPR動画で郷土料理のぬか炊きを広く発信します。

北九州市 大庭課長
「まずは文化財登録ということを目指していきたいと思っています。それで街に人を呼び込んでいって、一層元気な街にしていきたいと、そういう風に考えています」

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