「食」に関する最先端技術が集結 日本の食文化発展のカギに

2025/05/15 (木) 16:30

福岡市のマリンメッセ福岡で開かれている「食品産業創造展」。「食の未来を考える」というテーマのもと、200を超える企業や団体が最先端の技術を持ちよる見本市です。

主催する日刊工業新聞社 甲斐義憲さん
「食品産業創造店では食品機械の自動化など、人手不足解消の一助となるような製品・ソリューション(解決策)を数多くそろえている」

飲食業界に影を落とす「人手不足」。帝国データバンクによりますとアルバイトなどの非正規社員が不足していると感じている飲食業の割合は約6割。これは50に分類された全業種の中で2番目に高い割合です。

来場者
「効率化できそうな部分でどう機械の力を頼るかです。機械との出会いを求め参加しました」
「人材を育てるのは大変です。機械で全部はできなくとも、(機械に)何か助けてもらえれば、何か参考になればと思いました」

人手不足解消へ。最新技術を活用した効率化には期待がかかっているのです。

不二精機 江淵冬将さん
「こちらはコンビニでよく見るおにぎりを作る機械です」

福岡市に本社を置くメーカー「不二精機」の機械が作るのは皆さんも一度は口にしたであろう「コンビニおにぎり」この企業、実は「おにぎりマシン市場」で他社を圧倒するシェア8割超え。そのワケは。

「このラインが1人で対応できるので一番は省人化につながります」

以前は機械の稼働に2〜3人の人が必要でしたがこちらは1人で完結。1秒1個のペースでおにぎりを作ることができます。続いては、大阪の企業が持ち込んだ今後、大ヒットするかもしれない注目のアイデア商品。

和田フードテック ジェイソン・チェン社長
「温かい弁当を提供する弁当自販機です」

中に入っているのはお弁当。注文からたったの9秒で温めも完了する優れものです。

「ランチ難民の解消・人手不足の解消ができます」

先んじて導入を進めてきた「香港」では病院やオフィスに設置すると大好評に。これまでに累計80万食以上を販売。国内でもすでに10カ所ほどで導入されています。

「お店がなくても、人手が足りなくても、多くの場所で収益をあげることができます」

リース料は月々10万円ほど。「街中や職場の自動販売機で気軽に弁当を買う」そんな時代が到来するかもしれません。続いてはこれぞ最先端!もはや効率化には欠かせない「AI」を活用した検査システム。

MENOU 小嶋陽子さん
「弁当の検品などを目視で行っていたものをAIで自動でできます」

AIがカメラの画像を見て異物混入などを人以上の精度で検知します。このほか、こちらの弁当には本来、ご飯の上に梅干しがのっているはずですがありません。こんな「本来あるべきものがない」といった事態も察知してくれるのです。そして、博多名物「ごまさば」がより身近になるかもしれないすご技も。

「6月になると、魚につくアニサキス(寄生虫)による食中毒なども増えます。アニサキスの検出もAIでできるものもあるので活用できます」

「食」にまつわる最新技術の数々は日本の食文化の発展に欠かせないものになりそうです。

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