【福岡市天神】ホテルの開業ラッシュ 地元の人も楽しめるところも

2025/05/12 (月) 16:30

天神地区で一気に進む高層ビル開発。福岡市が手がける再開発促進事業「天神ビッグバン」によるもので、2030年代までに合わせて約100棟が建て替わる見込みです。それを追うように今、天神地区で「ある施設」の新規開業が相次いでいます。話を聞いたのはその「ある施設」の専門家。

中村国際ホテル専門学校 高橋信行教授
「天神地区では天神ビッグバンに合わせてホテルの開業がさかんに進んでいます」

そう。今ホテルが次々と開業しているのです。ホテルで働く人材を育て、業界の事情にも明るい高橋さんに、最新のトレンドについて聞くと。

「ビルの中にホテルがあることでビルのブランド力・集客力をあげる要素もあります。ビルのオーナーにとっては同じ土地を運用する上でホテルを誘致した方が有利と認識されている。(ホテル増加には)こういった背景があります」

観光客、ビジネス客などを多く集客できる「ホテル」をビルのオーナーは必然的に、誘致したくなるのだとか。「新たなビルにホテルが入居する」という流れがトレンド化しているのも、開業ラッシュの要因。4月開業したワンビルにも高層階にホテルが入るなどその勢いは留まるところを知りません。福岡市によると市内のホテル・旅館の軒数は、コロナ禍以降、右肩上がりが続き、2024年末の時点で607施設まで増加しました。

「以前はマーケットが小さかったのでここまで客室が必要ありませんでした」

開業ラッシュのもうひとつのカギが、外国人観光客の増加。福岡空港からの外国人入国者数は、2023年急激に回復し2024年は過去最多の340万人にも上りました。

「福岡は海外から近い。アジアから近いため地理的に東京・大阪より有利なマーケットにある」

福岡が持つ「地理的な強み」について、街を楽しむ外国人観光客に聞くと。

外国人観光客
「韓国から近いしおいしいものが多いので福岡に来ました」
「福岡への旅行は3回目です。距離も近いしメニュー表などに韓国語表記もあるので遊びに来ました」

外国人に狙いを絞るホテルが多い一方、私たち福岡県民にとっても新たな楽しみ方が。

ザ・ゲートホテル福岡byHULIC 竹内英之さん
「ホテルに併設しているレストランで食事やコーヒー1杯だけでも利用できます」

このホテルでは宿泊しない人でもサービス料なしで食事のほかコーヒー1杯からのカフェ利用などもできます。レストランがある19階から望む都会の風景はまさに絶景。地方のホテルや旅館とはひと味違った体験です。交通の便がいいので日帰りのプチ旅行や記念日にもぴったり。ショッピングの合間に立ち寄る客などもターゲットです。

「地元に愛されるホテルがコンセプトです。地元の人にも利用してほしいです」

天神地区で巻き起こるホテルの開業ラッシュ。専門家は街全体の活性化にもつながると見込んでいます。

中村国際ホテル専門学校 高橋信行教授
「客が多く訪れることはそれだけ落とすお金も増えることになります。街全体の活気を考えても、とても良いことです」

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