焼失した鳥町食道街 地元有志が主導し復興イベント開催

2025/05/09 (金) 16:30

2024年1月に大規模な火災が発生した、北九州市の飲食街・「鳥町食道街」。いまだ再整備のメドが立たないなか、賑わいを取り戻そうとするイベントが5月9日から開催されています。

古い木造建築が密集する鳥町食道街。2024年1月の火災で飲食店など36店舗が被害を受けました。今回、更地になった跡地をイベント用に借り上げたのが、地元で不動産業を営む飯田さんです。

リアルエステートサービス 飯田大樹社長
「ここは銀天街の入り口から皆さんが足を運びやすいように計算して少し円がかったような形で広場の中心に集まれるような場所をイメージしつくった」

飯田さんは、火災後、「街の復興を考える会」にも参加。しかし地権者が多い点や、再整備には莫大な費用が見込まれることから再建策はまとまらず歯がゆい思いをしたそうです。

「火災直後ということで、(地主や店主たちは)考える時間もなく収入も途絶えてしまっている中でかなり厳しい選択を迫られていたからなかなか皆さんが手と手を取り合うっていうのは厳しい状態ではあったのかなと」

飯田さんは借地料を地権者に払い、自費で地面を舗装するなどし独自のイベント開催を決断。赤字が見込まれますが将来のにぎわいづくりのための投資と考えています。小倉名物焼うどんの発祥とされる「だるま堂」の店主・竹中さん。店を受け継ぎ守ってきましたが火災で店を失いました。

だるま堂店主 竹中康二さん
「(この場所は)私たちだるま堂の発祥の地でもあるし、鳥町食道街という北九州の食文化を発信していた、いわば聖地だと思っているので、そこに戻って来ることができたことは、本当にありがたいなと」

今回のイベントは、3日間限定ですが、竹中さんだけは、イベント終了後も店を出し続けるそうです。イベント初日の5月9日はあいにくの雨の中、にぎわい復活のため多くの店が開店準備を進めていました。

だるま堂店主 竹中康二さん
「ゆくゆくは北九州の食の魅力をここから発信しつづける場所にしていきたい」

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