「気象観測」の裏側を見学 空に打ち上がるバルーンは何?

2025/05/20 (火) 16:30

こちらは福岡市中央区大濠にある「福岡管区気象台」です。
敷地の中にお邪魔すると見慣れない観測機器がいくつも並んでいました。雨の量を計る計測器や、気温・湿度の観測だけでなく、冬に積雪量を量る機器、さらに、どこまで見通しがきくかを調べる「視程計」という珍しい機器もあるんです。そんな気象台の一角にあるこちらの建物の中から、毎日午前9時・午後9時の1日2回、気象観測用にある物が出てくるのですが、そのある物が何か分かりますか?この建物があるのは、市民の憩いの場、大濠公園のすぐ近くです。それでは山崎さん、お答えください。

山崎香奈アナウンサー
「屋根が開きそうなので上に飛ぶ物。タコみたいな」

正解を見ていきましょう。その「ある物」が出てくる前に、建物の屋根の部分が開きました。白い何かが見えますね。そして、飛び出てきたのは、白い巨大な風船。これは、気象観測用のバルーンです。よく見ると観測用の機器がぶら下がっています。これは「ラジオゾンデ」と呼ばれ、気温計・湿度計とGPSがついていて、上空30キロまで上がりながら地表では計測できないエリアの気象情報を集めているのです。気象庁では、全国16カ所と南極で同時にバルーンを上げており、それらから得るデータを天気予報や気候変動などの観察に活用しています。バルーンの中には、地球上で最も軽い気体である「水素ガス」が入っています。かつてはこの打ち上げを毎回人が行っていましたが安全面などを考慮し、福岡管区気象台では4年ほど前に完全に自動化されたということです。

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