福岡で始まって1年の「日本版ライドシェア」 変化や効果は?

2025/06/12 (木) 16:30

まずは街行く人の声から!

街の人
「知りません」
Q.街で見かけることはありませんか
「ないに近いです。一度だけ見たことがあります」

皆さんが話しているのは「日本版ライドシェア」のこと。タクシー会社の管理のもと、一般のドライバーが自家用車などに客を乗せ有料で運ぶサービスで、タクシー配車アプリからの予約に限定されています。福岡でも開始からちょうど1年がたち、県内全体では40のタクシー事業者がライドシェアに参入しました。福岡市と周辺地域の運行回数は、2024年6月から2025年4月末で約4万6000回。一概に比較はできませんが、同じエリアの「タクシー」は年間約2570万回運行していて、ライドシェアの規模はまだまだ小さいようです。

国土交通省九州運輸局は、台数は少ないものの、タクシー不足の改善に一定の効果が出ていると見ています。

九州運輸局 原田修吾局長
「なかなかバスの運転手を確保できない状況です。やはり最後の足はタクシー、タクシー運転手をしっかり確保して、改めて公共交通として皆さんに活用していただきたいです」

街行く人からは安全面を心配する声も聞かれました。

街の人
「ライドシェアはしないという選択にしています」
Qなぜでしょうか
「やはりちょっと怖いです」

利用したことがあるという人は。

「あまり普通のものと変わりませんでした。人によっては好みが分かれるとは思います」

一方、運行を管理するタクシー会社はライドシェアの効果を感じていました。1年前、ライドシェアの開始と同時に参入した福岡市南区のタクシー会社です。現在、ライドシェアのドライバーが11人在籍しています。

五十川タクシー 本園和大常務
「タクシーに興味があって2種免許を持っていないがチャレンジしたいという方にとってハードルが下がりました」

客を運ぶ目的でバスやタクシーを運転するには2種免許が必要になりますが、日本版ライドシェアでは、2種免許がなくても活動できます。

「入社してタクシー免許(2種免許)を取りに行っている間が1カ月〜2カ月どうしてもかかってしまいますので、その間正直今まで(仕事を)何もすることがありませんでした。ただ、ライドシェアをして2種免許を取得することでスムーズにスタートできています」

半年前に副業でライドシェアドライバーを始めた石川さんは。

ライドシェアドライバー 石川楓子さん
「元々のイメージは不安なところもありました。変なお客さんもいるのではないかと」

Q実際に働いてみていかがですか
「いろいろなお客さんの話を聞けます。運転するのが楽しいです。会社を知ることもできるし、こういう仕事なのだと知るきっかけにもなりました」 

ライドシェアの経験を通して、タクシー運転手として働くことを決めたと言います。

Q正社員になるのはいつになりそうですか
「3カ月後です」

タクシーの仕事に興味がある人の入門の場、会社の人材確保の手段として効果が出ているライドシェア。国内外からの観光客も多い今、今後、どう広がっていくのでしょうか。

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