福岡発ショートドラマの撮影現場に密着 企業のPRにも広がる

2025/06/12 (木) 16:30

今、若者を中心に人気が広がっている「ショートドラマ」スマホで気軽に楽しめる短い映像作品です。福岡でも制作を続ける若者たちがいます。現場に密着しました。

スマホの画面をスクロールしているとふと見入ってしまうショートドラマ。1分から5分ほどの短いドラマが若い世代を中心に人気を集めています。

そんな中福岡発のショートドラマが人気です。TikTokでは20万人以上のフォロワーを集める制作チーム「福岡ドットコム」。作品には、博多弁の自然なやり取りや福岡の魅力を盛り込んでいます。制作メンバーは監督と俳優4人、衣装や小道具の準備など全て担っています。

撮影前日の最終調整日。4分間の作品ですが、2時間かけて台本の読み合わせをしていました。

撮影当日の午前9時半。福岡市総合図書館にチームが集まりました。監督の小倉さんは撮影から編集までを担当します。

監督 小倉さん
「全部で9シーンぐらいあるんですけど、全部で10時間ぐらいかけて本日は撮影します」

今回のドラマのタイトルは「友達との別れ方」。友達だと思っていた相手に恋心を抱き関係が変わっていく様子を描きます。ショートドラマの最大の特徴は画面が縦型。スマホで視聴しやすいよう映像の構成や演出を工夫しています。

「この画面をスマホと見立てたときに視聴者の視野は真ん中に集まりやすいです。見せたいシーンは二人の表情だったりかけあいだったりするので一番目に着きやすい場所にここら辺に二人の表情を置いています」

この日は「告白をなかったことにする」シーンの撮影に時間がかかっていました。監督と俳優の間で役の解釈にズレが生じていたようです。わずか1分のシーンに3時間以上を費やしました。

ショートドラマの市場は急速に拡大しています。国内市場は来年に1530億円、世界では2029年に8・7兆円に拡大すると予測されています。自社のPRとして利用する企業も増えていて、福岡ドットコムは全国の企業とPR動画を制作しています。

松原隆司代表
「CMからだんだんSNSの方に広告費が流れてきていてZ世代の子たちもザ広告みたいなものを見飽きつつあるので、それをショートドラマで企業の良さも伝えていきたいです」

企業名やサービスを前面に出さず、ショートドラマのストーリーの中に自然にメッセージを盛り込みます。

俳優
「たくさんの人の日常の中に自分たちの作ったものが入っているというのがすごいことだなと思います」
「みんなが知っているショートドラマのチームになることも夢、みんなが知っているような映画やドラマに出演したり制作したりもできるようにもっともっと広げていきながらがんばっていきたいです」

撮影は午後7時半の日没まで続きました。

小倉監督
「たかがショートドラマされどショートドラマっていうのをこのチームはすごく意識していて、見ている人に何かあすの元気や背中を押せる作品を生み出せるように日々チームで頑張っています」

福岡ドットコムのドラマは、週2本、8月に限り週4本TikTokなどで配信されます。いつでも気軽に見られるショートドラマは今後どんな可能性を秘めているのでしょうか。

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