世界で生産者はただ一人 幻のイチゴ

2026/01/09 (金) 15:00

小田浩史アナウンサー
「ビニールハウスが軒をつらねる広川町にやってきました。県内有数のあまおうの産地ですが、そんな広川町に生産者は世界にたった一人、幻のイチゴがあるのをご存じでしょうか」

ということでお邪魔したのが広川町にある石川農園。

こちらで栽培している幻のイチゴとは。

イチゴ農家 石川雄一さん 
「こちらが石川農園オリジナルブランドの綾美姫です」

艶やかな赤みとシャープなシルエットが特徴の綾美姫。こちらの石川雄一さんだけが栽培していることからスーパーなどでは「幻のイチゴ」と呼ばれています。最大の売りはなんと言っても。

小田アナ 
「甘い。甘いですねこれ」
石川さん
「糖度は10度から12度くらいあると思います」

あの、あまおうにも引けをとらない糖度です。10年ほど前まで種や苗を販売する会社に勤務していた石川さん。自分だけの理想のイチゴを作りたいと、奥さんの地元であった広川町で農園を開きました。
 
「自分でしか持ってないっていうのが面白いのかなあと」
Q.ロマンですか
[そうですねえ」

6年間の試行錯誤の末、4年前に誕生したのが、赤みが特長の「アイベリー」と甘みの強い「章姫」を掛け合わせた、色鮮やかで甘い綾美姫だったのです。

石川さん 
「最初に食べたとき、あ、これ、品種になりそうな味だと思って。結構完成された感じだったんですよ」

誕生してすぐに品種登録を出願し、今年中にも登録が見込まれています。

「品種登録した方が種苗法っていうのに守ってくれるんで、ないと思いますけど、盗られたときとか誰かが勝手に作れないようにですね」

直近の課題は収穫量を増やすこと。章姫の遺伝子の影響からか、一つの苗からできる実の数が少ないと石川さんは話します。スマートフォンでビニールハウス内の気温や湿度、光合成に必要な二酸化炭素の濃度などを管理し、どの環境で実の発育が良くなるか研究を続けています。

「手探りなんですけど、日中22〜23度で夜が8度。暖房機回るようにとか設定してますね」
小田アナ
「数を増やすために、石川さんがパイオニアだからこそ、
ゼロから探るしかないんですね。1年目より数は増えてきてる?」
石川さん
「数も増えてきてると思います」

綾美姫という名前は自分の子どものように大切に育てていこうと、娘の「綾乃さん」「美怜さん」から一文字ずつをとって名付けました。JA内で所属していた部会ではあまおう以外の販売を認めていないため、部会を脱退して販路は自ら開拓。綾美姫の甘みと鮮やかな赤はバイヤーの目に留まり、今では県内の大手スーパーでの販売のほか、広川町のふるさと納税の返礼品にもなっています。また、香港の百貨店やマレーシアなどでも販売され、海外からの引き合いも増えています。

「海外、世界中の人に食べてもらいたいっていうのがあるんですけど、まさかこんなに早く行けるとは思ってないんで」

石川さん、これまでビニールハウス6棟のうち2棟では、あまおうを栽培していましたが、今年から全てのハウスを綾美姫の栽培に切り替え、勝負をかけます。将来の展望は。

石川さん 
「もっと数を増やせて沢山の人に食べてもらって、おいしいと言っていただけたらやっぱり幸せな気持ちになるんで、そういうのがちょっとでも綾美姫を通して、(食べる人も)幸せを感じてくれたらそれが一番です」

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