人気の「道の駅うきは」リニューアル完了 道の駅今後の課題と展望

2025/07/29 (火) 16:30

記者
「午前9時半。うきは市の道の駅うきは開店したばかりですがこのにぎわい。新鮮な食材を求めて多くの買い物客が訪れています」

年間約120万人が訪れる「道の駅うきは」旅行情報雑誌「九州じゃらん」の好きな道の駅ランキングでは9年連続で1位に選ばれるほどの人気を誇ります。道の駅うきはは開業から25年が経ち施設の老朽化や利用者の増加に対応するため段階的に改装を進めていました。

記者
「売り場に隣接するレストランのリニュ−アルオープンをもって施設全体の改装がきょう完了しました」

オープンしたのは「きふね食堂」。近くでそば店を営んでいる「きふね」がより多くの人に味わってもらいたいと2号店をオープンしました。地元の素材を生かした料理を提供します。こちらは「うきは野菜のせいろ蒸し」1870円。


「おいしいですよ。新鮮な野菜をつかった料理でね」

この「道の駅うきは」が開業したのは2000年。映像は開業間もない頃です。最初は小規模な農産物直売所と休憩施設としてスタート。地元の農家が持ち寄った新鮮な野菜や果物が人気となり買い物客でにぎわいました。

うきはの里 江藤社長
「昔の話ではこういった道の駅に誰が来るかと議論されましたが反面、どんどん客が増えていって、売り場面積も狭いということで拡張の流れ。豊富な品ぞろえで皆さんのお越しをお待ちしています」

道の駅うきはが人気の理由を、専門家は「地域性の掘り起こしの成功事例」と評価します。

市場調査するジーコム神崎依子社長
「うきはに行かないと買えない商品があって単においしい、新鮮なだけでなく、パッケージに地域性があって素敵、お土産に渡すのに適しています。商品の魅力が一番かと思います」

道の駅と地域の生産者や加工品事業者が連携し、ここでしか買えない、競争力のある商品を生み出すことが人気の道の駅に共通する強みだと言います。

福岡県内の道の駅は現在、17カ所あります。オリジナルのレストランや季節のイベントで集客をするなどそれぞれの特色が光ります。車で1時間ほどの場所にドライブする「近場観光の拠点」になっています。今後さらに、道の駅に求められるものとは。

「新しい客の開拓も大事だが、今来てくれる客にリピートしてもらうこと。客の購買行動をしっかり研究し、商品の提供、施設の空間づくりに生かしていること。そうした情報を生産者に共有して一体となって良い施設をつくることです」

こうした中、すでに新たな道の駅誕生の動きもあります。川崎町は2028年春に道の駅の開業を目指し準備を進めています。10年以上前から続くパンのイベントを生かし、パン工房を備えた施設を計画しています。単なる休憩所や直売所から、今では観光の目的地に変化してきた道の駅。今後は、地域の魅力の発信までを担う経済の拠点に進化していくのかもしれません。

この記事をシェア

最新のニュース

  • テレQ|テレQ ニュースPLUS
  • テレQ投稿BOX
  • アナウンサーズ公式Xはこちら
  • テレビ東京|[WBS]ワールドビジネスサテライト
  • テレビ東京|Newsモーニングサテライト
  • テレビ東京|昼サテ
  • テレビ東京|ゆうがたサテライト