山の上にプール施設誕生 子どもは大はしゃぎ

2025/07/23 (水) 16:30

迫力満点のウオータースライダーに子どもたちは大興奮。大きな浮輪によじ登り、自由気ままに遊ぶ。この場所は福岡市南区のアウトドア施設「アブラヤマフクオカ」。プールオープンの10日前。

「せ〜の」

大人4人がかりで広げていたのはウオータースライダーです。プールのオープンに向け、本格的な準備が進められていました。アブラヤマフクオカは、JR九州グループが管理・運営をしています。キャンプ場や動物と触れ合える牧場などがあり、2年前にリニューアルしました。この施設にはある悩みが。

JR九州リージョナルデザイン 萱島創さん
「夏場が暑すぎて客が来ない状況があり課題です」

リニューアル以降、来場者は3割ほど増えたものの、夏場の客足は春や秋に比べて半分に減るといいます。そこで今年、新たに取り組んだのが。

「夏場の子どもの遊び場をつくるというテーマで、冒険プールをやりたいと思っています」

冒険プールは子ども目線のコンテンツが豊富で、3年前にジ アウトレット北九州にも設置され人気になっている施設です。

夏の集客を課題としていたアブラヤマフクオカがこの夏初めて誘致しました。山の上にプールをつくるという新たな試み。この地形を生かしたというのが。

「初の50メートルのロングスライダー。福岡市内が一望できて空港もあり、何回でも子どもに楽しんでほしいです」

この企画のテーマは子どもの遊び場をつくること。そこで実施するのが。

「福岡市内の新1年生を全員招待する企画をします」

福岡市内約1万5000人の小学1年生に無料招待券を配り、家族でアブラヤマに訪れるきっかけにしてもらう狙いです。日頃、見慣れない光景に訪れた人たちも興味津々です。

「孫を連れてこんといかんね」

プールは夏の集客の起爆剤。スタッフ全員が期待に胸を膨らませます。そして迎えたオープンの日。

天野貴子アナウンサー
「アブラヤマフクオカに来ています。20日がプールのオープンなのですが、浮輪やプールバックなどを持った人たちがたくさん並んでいます」

完成したプール全体の広さは2800平方メートル。滑り台付きのプールや大型の浮輪があるプールなど11種類が並びます。収容できる人数が限られるため、時間を区切り、客の入れ替えを行うことでより多くの人たちが利用できるように工夫しました。料金は前売り券で1100円。見守る親の料金も設定しています。午前の部は目標としていた350人に対し、約500人が集まり大盛況。

子どもたち
「(Q.プールは)どう楽しい」

中でも一番人気はあの50メートルのロングスライダーです。あまりのスピードに
泣いてしまう子も。

小学1年生の男の子
「いっぱい滑って行きたいです。(Q.怖い)怖くない。」

彼は招待された、新一年生のいっしゅうくん。人生初のスライダーにお父さんと一緒に挑戦です。

「(Q.こういうのは得意な子)あまり普段は得意ではないです。夏休みだから特別です」

いっしゅうくん
「100キロくらいだった」

父親
「(これまでは)暑いので来てもすぐに帰っていました。(プールは)楽しいし、涼めるのでいいです」

保護者は、木陰やテントを張って暑さをしのぎながら子どもを見守っていました。水の事故が多い夏、子どもたちを見守る監視員が各所に配置されています。彼らの仕事はただ安全に気を配るだけでなく子どもたちと遊ぶことも役割です。楽しさを提供しつつ、親の負担も軽減できるメリットがあります。

訪れた親
「飛び込める程の深さもないし、自由にさせていても親は安心です。スタッフもたくさんいるので」

施設側は、安全に、暑さを避けて楽しむことができる空間としてプールを楽しんでほしいとしています。
     
「人をしっかりと配置して、子どもが安全に楽しめる環境をつくる。子どもに楽しんでもらえる場ができたと思うので、多くの人に楽しんでほしいです」

アブラヤマの冒険ブールは来月25日まで開催しています。

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