ひんやりスポット!3カ月季節を巻き戻す鍾乳洞&子どもに人気の沢遊び

2025/07/24 (木) 16:30[2025/07/25 (金) 12:27 更新]

自然の中で涼しさを感じられるスポットが、人気を集めています。その中から2カ所を取材しました。

梶屋綾気象予報士
「木陰で心地よい風が吹いています。現在気温は29.2℃。街中と比べるとずいぶん涼しいです。そしてこの先を進んでいくと、さらに涼しい場所があるそうなんです」

約200カ所の鍾乳洞があるといわれる、北九州市の平尾台。中でも最大の規模を誇るのが、ここ千仏鍾乳洞です。

「入口から冷気が出てきていますね」
千仏鍾乳洞 古田省三支配人
「奥に行けばもっと涼しくなります」

鍾乳洞に一歩足を踏み入れると、幻想的な空間が広がり、天井からはいくつもの鍾乳石が垂れ下がっています。

梶屋気象予報士
「これは特に大きいですね」
古田支配人
「巨大な鍾乳石っていうところから『巨乳』って言います」

ひときわ目を引く、大きな鍾乳石。天井から石灰岩の溶けた雨水がしみ出てくると、時間をかけて岩に戻り、少しずつ大きくなっていきます。

「1センチ伸びるのに、100年かかるんですよ。これでも1万年とか2万年(かかっている)」

自然の雄大さにも感動しますが、夏に人気の理由はなんといっても涼しさ!

梶屋気象予報士
「夏服だと寒いくらいだと思っていたんですけど、19.9℃。20℃より低いんですね」
古田支配人
「もうちょっと下がることが多いんですけど、夏は18℃くらい」

18℃というと、4月上旬の昼間の気温。なので季節を3カ月以上巻き戻せるんです。まさに「天然のクーラー」さらに、洞内を10分ほど進むと…

「ここから先は、小川の中をジャブジャブ歩いて行きます」

足元には地下水が流れていて、その中を進んでいきます。水は深いところで、大人の膝下に達します。さらに狭い洞窟をくぐっていくと、写真映えしそうな鍾乳石もありました。

訪れた人
「地上では味わえない。神秘的できれいだった」
「きょうは涼を求めて(来た)。涼しいですけど、寒すぎる感じもします」

入口から900メートル先までは照明があるため、ガイドなしで進んでいけます。

Qこれだけ涼しいと来る人も多い
古田支配人
「多い時は一日3000人ほど来られます」

往復40分ほどの冒険!涼を感じながら、楽しんでみてはいかがでしょうか。次に紹介するのは森林浴も楽しめる、沢遊びスポット、宇美町にある一本松公園です。この日の川沿いの気温は、午前11時台で33℃ほどありましたが…

梶屋気象予報士
「水がひんやりして気持ちいいです。水温は23.7℃です」

気温より10℃近く冷たいこの水は、近くの宇美川から引いていて、浅瀬が多く子どもたちに大人気です!

園児
「パチャパチャするのが楽しい」
「チャパチャパした。冷たかった」

バーベキューやキャンプも敷地内で楽しめることから、家族連れに特に人気で、多い日には1日に1800人が訪れます。

宇美町環境課 藤木耕一朗さん
「気温が今年は高いので、例年より多くの方がみえるのではないかと思っています」

夏の楽しみの一方で、水遊びには危険も…

「ご覧の通り高低差があって危険ですので、ロープを張って対策をしています」

滝を楽しめるのも魅力ですが、遊び方によっては、危ないことも。子どもたちを連れて来ていた保育士も、対策を強化していました。

保育士
「一人必ず周りを見られる人をおいてイヤホンをつけているんですけど、みんなで連絡を取り合って、水遊びを楽しんでもらえるようにしています」

この時期増える水難事故に、専門家は警鐘を鳴らしています。

水難学会 安倍淳理事
「口と鼻が水の中に入ってしまうと呼吸ができないので、水に入ったら(子どもから)目を離さないのが非常に大事です」

去年県内では51人が水難事故にあい、その半分の25人が死亡しています。また専門家は、水遊びをする場所も大切だと言います。

「できれば膝下くらいの水深で、水をかけて遊べるような所が良いと思います」

自然の川は急な深みなどがあるため、小さな子どもたちは人工的に整備されている浅瀬の場所が、おすすめ!腕にはめるタイプの浮輪や、ライフジャケットを活用すると良いそうです。ただ水遊びに、100パーセントの安全はありません。正しい遊びをして、大人は子どもから目を離さない、安全に楽しい夏休みを過ごしましょう。

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