全国初 「居住サポート住宅」が北九州市で公開

2025/10/14 (火) 16:30

高齢者や障害者が安心して暮らせる住宅を増やす「居住サポート住宅」という国の制度が始まり、全国で初めて認定された北九州市の住宅が10月14日公開されました。

公開されたのは、生活困窮者などを支援する団体、抱樸が所有する北九州市小倉北区のマンションです。部屋の間取りは、1K。単身者には、十分な広さで家賃は2万9000円です。「居住サポート住宅」の特徴は、居住者の見守り。特別な機器で、部屋の電気を使う時間など居住者の生活パターンを把握。異常が見られた場合、管理会社に通報する仕組みになっています。また3日に1度、管理人が安否確認をします。10月14日は、北九州市の武内市長も視察に訪れました。

北九州市 武内和久市長
「北九州市初のモデルが日本の国を動かし、そしてそのモデルが世界に知られる。これは本当に素晴らしいチャレンジだと思いますし、これから私たちも応援していきたい」

政令指定都市の中で最も高齢化率が高い北九州市。こうした「居住サポート住宅」が必要とされるのは、賃貸住宅への入居を断られる高齢者がいるからだと不動産業者は指摘します。

HIROTAホールディングス 杉山真一専務執行役員
「(高齢の入居者に対しては)万が一孤独死して亡くなるとかいう心配事は絶えないと思う。(孤独死の場合)重要事項説明で説明義務が発生するので、物件価値としては下がってしまう懸念点がある」

居住サポート住宅に認定されると、部屋改修の工事代の3分の1最大50万円の補助金がもらえます。居住サポート住宅が増えれば、高齢者に対して、部屋を紹介しやすくなることが期待されています。

HIROTAホールディングス 杉山真一専務執行役員
「本来オーナーが負担しなければならなかった改修費用などが行政によって支援してくれるので、負担軽減や空室対策になると思います」

国は、今後10年間で10万戸の認定を目指す計画で、それにより高齢者が部屋を借りやすい環境ができるのかどうかが注目されます。

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