空気が乾燥する12月 火の元に注意 意外な出火原因も

2025/12/09 (火) 16:30

空気が乾燥する12月は火の元に注意が必要です。ストーブやコンロなど、家の中に潜む危険や意外な出火原因を見ていきます。

12月4日夜、大牟田市で空き家など住宅5棟を焼く火事がありました。列車が通るその奥で、建物が激しく燃えています。

12月は火事が多くなります。原因は空気の乾燥です。2024年、福岡県で乾燥注意報が最も多く発表されたのは12月。12月は毎年100件を超える火事が県内で発生しています。冬から春は乾燥しやすく火の元には特に注意が必要です。火事の原因には、どういったものがあるのでしょうか。専門家に聞きました。

市民防災研究所 坂口隆夫理事
「寒くなったので家庭で石油ストーブ、電気ストーブを使い始めると思います。特に石油ストーブの場合には、灯油の経年劣化で異常燃焼につながる危険性があります」

石油ストーブに長期間保存した灯油を入れた実験映像では、灯油は古くなると、粘り気を持ち、ストーブの芯に付着して動作に影響します。消火ボタンを押しても火が消えない状態になることがあります。

「目安としては1年以上前の灯油は利用しない方がいいです。それと、石油ストーブは長時間使っていると空気がだんだん薄くなってしまいます。そのために、1時間に1回程度は換気をしてほしいです」

さらに、意外な物が火事の原因になります。オイルマッサージに使ったタオル。オイルは洗濯しても繊維に残りやすく、そのまま乾燥機で乾燥したり、熱がこもったまま放置すると、自然発火するおそれがあります。

また、食用油を含んだ布の自然発火を再現した映像では、布をしばらく放置すると、1時間ほどで煙が出てその後自然発火しました。このように、油を含んだ物に熱がこもって、発火温度に上がってしまうケースがあります。

「空気が乾燥するということは火が付きやすくなるということです。大分の佐賀関で大規模市街地大火が発生しましたが、まず1つ目は空気が乾燥していたこと、2つ目は強風が吹いていたことが原因です。乾燥している日、風の強い日、火の取り扱いには十分注意です」

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