コメ高騰の中　正月に欠かせない餅も高値｜ニュース｜テレQ

コメ高騰の中　正月に欠かせない餅も高値

2025/12/10 (水) 16:30

記者
「福岡市内のスーパーマーケットです。ここ販売されている銘柄米の価格は、５キロ４２００円から４９００円。備蓄米放出以降、いったんは落ち着いたかに見えたコメ価格ですが、いま最高値を更新しています」

買い物客
「子どもが３人いて、たくさん食べる時期なのでもう少し安い方がいいです」
「２０００円台くらいだといいんですが」

農林水産省が発表した最新のコメ販売価格は、前の週より２３円上がり、５キロ４３３５円で過去最高値を記録しました。これを受け、正月に欠かせないあの商品に異変が。

エムズ美和台店　久松浩一店長
「２０２５年の餅に関しては、２０２４年に比べて２～３割ぐらいは値段が上がっています。去年販売していた価格、税込みで４３０円だったのが、今は５７１円まで上がっています」

コメ高騰を受け餅の販売価格も高騰しているというのです。

道の駅の売り場に商品を出荷している、広川町で餅店を営む野田眞治さんです。

野田眞木雄餅店
「午前３時半から４時に餅をついて、８時ごろ出荷しています」

野田さんは地元に近い直売所などで餅を販売しています。これから正月にかけて書き入れ時ですが。

「２０２４年は６８０円。２０２５年は９００円で売っています」

価格高騰の一因はもち米生産の縮小です。主食用のコメの値上がりを受け、もち米を栽培していた農家の一部がより需要が見込める主食用に生産を切り替えているといいます。この店でも、もち米の仕入れ値が上昇。

「(もち米は)２～３年前は１キロ５００円ぐらいでした。２０２５年は、(仕入れ先の)高いところで１キロ１１００円です」

Q．正月の出荷数は例年通りですか
「若干減ると思います」

値上げしたことで、例年通りの需要が見込めず出荷量自体を減らしており、売れ行きに不安を抱えています。

「ちょっと売れなくなりました。モノが高騰して、どうしても高くしないといけなくなってきます。高くは売りたくですけど」

コメの値上がりが日常だけでなく、正月の食卓にも影を落としています。　　

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