宿泊客増に期待 門司港に星野リゾートのホテルが開業へ

2025/12/15 (月) 16:30[2025/12/16 (火) 11:25 更新]

国内外にホテルや旅館など、リゾート施設を展開する星野リゾートが2026年、北九州市の門司港にホテルを開業します。その特徴と狙いは。

新たに開業が発表されたのは「BEB5(ベブファイブ)門司港by星野リゾート」。「BEB(ベブ)」は星野リゾートが展開するホテルブランドで、門司港は長野・茨城・沖縄に続いて4カ所目です。JR門司港駅から歩いて5分。海沿いに立地していて、すぐ近くに門司港レトロ地区をはじめとした人気の観光地があります。119室ある客室は、全室・関門海峡の風景を 楽しめるオーシャンビュー。そして「BEB(ベブ)ブランドは、物販や飲食などが並ぶ商業施設が特徴です。最上階には、宿泊者だけが利用できる共有スペースを設置。飲食物の持ち込みも可能です。料金は1人1泊6600円から。運営する星野リゾートは、このホテルを中心に門司港レトロ地区の魅力を高め、観光客の回遊と宿泊客の獲得を目指したい考えです。

星野リゾート企画開発グループ 瀬尾光教さん
「客の滞在時間が長くなって深みが出てくると、もっと門司の魅力が伝わるのではないかと思っていて、観光地として深い街になっていくところを目指したい」

門司港レトロ地区には、年間約210万人が訪問。北九州市屈指の観光地ですが、ホテルは少なく日帰り客が多い点が課題でした。北九州市の武内市長も期待を寄せます。

北九州市 武内和久市長
「門司港がこれまで以上に多くの人が集い、素晴らしい時間と空間を提供できる場所になるように事業者と一緒に行政としても努力をしていきたい」

ところで「星野リゾート」といえば、実は12月11日に海を挟んだ山口県下関市に
リゾートホテル「リゾナーレ下関」を開業したばかり。両ホテルとも関門橋のすぐそばの位置にあり車で20分ほどの近距離に星野リゾートのホテルが立地することになります。なぜこれほど近い場所に開業するのでしょうか?

星野リゾート国企画開発グループ 瀬尾光教さん
「対岸はリゾナーレというブランドで全然コンセプトが違うので、同じ関門海峡エリアですがいろいろな楽しみ方を客に提供できるので、それぞれで泊まってもらえるといろいろな魅力を感じてもらえる」

先日、リゾナーレ下関の内覧会で星野代表は「福岡市民をいかに取り込めるか」を成功のカギと語ったうえで・・。

星野リゾート 星野佳路代表
「1番のライバル実は「別府」福岡市内から別府への距離を計算した。距離的には優位性がある。内容面でもしっかり差別化して情報を発信していく。福岡県民にたくさん来てほしい」

これまで、福岡県民の多くに身近な「日帰り」の観光スポットとして親しまれてきた関門海峡エリア。今後は、九州の名だたる観光地と差別化を図り、宿泊込みの観光が根付いていくのでしょうか。BEB5(ベブファイブ)門司港は、2026年7月に開業する予定です。

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