リスク急増熱中症 エアコン使用時の注意点は

2025/04/23 (水) 16:30[2025/04/24 (木) 11:19 更新]

近ごろ暑く感じる日が増え、5月以降リスクが急増するのが熱中症です。冷房が欠かせない時期を迎えますが、電気代を気にして使用を控えたりいざ使いたいときに機器の不調を感じたりするなど、エアコンの適切な利用には注意すべき点があるようです。

日々の気温が大幅に上下し、まだ体が暑さに慣れていないこの季節。注意が必要なのが熱中症です。熱中症で救急搬送される人は毎年5月から増える傾向にあります。

福岡市消防局予防課 杉野正裕課長
「5〜6月から夏日・真夏日に急になりますが、暑さに慣れていない体で熱中症になる患者も少しずつ増えてきます。(2024年の)5月・6月は数十名が熱中症で搬送されています」

2024年のゴールデンウィークに救急搬送された人について、症状が出た場所を分類すると、実に全体の3割の人が自宅で熱中症にかかっています。

「今の時期の熱中症(患者)は半分ほどが高齢者ですエアコンを我慢していた人もいます」

自宅での冷房の使用について街の人は。

街の人
「(Q.エアコンはつけていますか)まだ今じゃない、ぎりぎりまで待ちます。電気代が高いです」
「つけていません。電気代が高いです。窓を開けています」

多かったのが電気代を気にする声。政府の補助金が終了した影響もあり、九州電力によりますと平均的な世帯の電気料金は4月は7671円で、3月と比べ450円ほど増えています。

一方でいざ暑くなってからエアコンを使おうとした時、故障や不具合に気付くケースが多いといいます。さらに、エアコンの故障に気づいてから修理完了まで、2週間以上使えなかった人が3割以上いるとされます。このデータを調査した会社は前もって行う試運転の重要性を呼びかけています。

福岡市で、一般のお宅に訪問してエアコンのクリーニングをする企業では。

便利屋ベンリーブラザーズ 山内翔太郎社長
「気温が上がった日には(1日)5〜6件問い合わせをもらうことが多いです。5月後半や6月の予約も受けている状態です」

エアコンの性能に問題が無いかチェックする際の注意点を聞くと。

「最低温度に設定し、冷たい風が出ているか確認して使うのがいいです」

設定温度を最低にしフルパワーで稼働させるのがポイント。15分ほど運転し、異音や異臭がしないか確認します。エアコン内部の清掃に取りかかりますが。

「結構汚れていますね。この状態だとエアコンの効きも悪くなりますし、エアコン自体も汚れてホコリを空気に乗せて運んでしまいます」

こちらのお宅のフィルター掃除の頻度は。


「年に1回くらいじゃないですかね」

清潔に保つためにプロが推奨するのは、自分で簡単にできる月1回のフィルター清掃。外したフィルターを丸ごと水洗いし乾燥させ使うことで、エアコンの運転効率がよくなります。フィルターが目詰まりした状態に比べ、月に1〜2回清掃すると、年間約1000円の節約になるというデータもあるのです。

「風の出方、勢いが全然違う気がします。前より。(Q.エアコンの汚れを見てどうですか)結構汚かったです。予想以上でした」

山内社長
「きれいに見えるエアコンでも黒い汚れ・カビ・ホコリがたくさん出てきた。フィルター掃除だけでは行き届かない汚れもあるので年に1回はエアコン業者に依頼してほしい」

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