ワンビル開業の天神地区 再開発促進事業どこまで進んだ?課題は?

2025/04/24 (木) 16:30[2025/04/25 (金) 10:54 更新]

福岡市天神の新たなランドマークとして産声を上げた「ワンビル」。周辺には2023年に開業した天神ビジネスセンターや福岡大名ガーデンシティなど近代的なビルがそびえます。さらに。

記者
「ワンビルのすぐ隣ではビル開発が進んでいます。そしてそのそばにも新たなビルが建てられています」

天神地区で進むビル開発のほとんどが福岡市が手がける再開発促進事業「天神ビッグバン」によるものです。変わりゆく天神の「今」を専門家に聞きました。

九州経済調査協会 白石望さん
「(天神ビッグバンは)100年に1度の開発とも言われる非常に大規模なプロジェクトです。国内外問わず企業の誘致は進むと思います。雇用・税収の増加にもつながるので都市機能を高める効果があります」

2015年に始まった天神ビッグバンでは、2030年代までに約100棟が建て替わる見込みで、2024年3月までにその半数を超える58棟が完成しています。24日に開業したワンビルは・・「天神コア」「天神ビブレ」「福ビル」の跡地を一体開発しました。コアやビブレは40年以上にわたり、若者の流行の発信地として天神のシンボルとして親しまれてきただけに、多くの客に惜しまれながらの閉店でした。

街の人
Q.閉店を聞いたときはどうでしたか
「どこで買い物すれば良いの(と思いました)。かなり行っていました」
「寂しくなると思いました」
「天神のシンボルがなくなると思いました」

一方で。

街の人
Q.ワンビルはどうですか
「コアよりも人が集まりそうです」
「買い物してみたいです」
「見てみたいと思います」
「ブランドモノの買い物をしてみたいです」

聞こえてきたのは「ワンビル」への期待の声。そもそも天神ビッグバンはなぜ始まったのでしょうか?

九州経済調査協会 白石さん
「規制緩和を活用した再開発です」

空港と都市部が近い福岡では博多や天神も建物の高さに制限がかかっていますが、福岡市は天神エリア一帯を国の審査に出すことで高さの規制を緩和させました。その結果、ワンビルは開発前の2倍近い地上19階建て、延べ床面積はコア・ビブレ・福ビルを合わせた面積の約1.6倍となりました。

「老朽化したビルの耐震性を高めて安全・安心なまちづくりを行います」

20年前の福岡県西方沖地震では、天神も大きな被害を受けました。一方で、これからの課題はいかに企業を呼び込めるか。ワンビルのオフィス入居率は約6割。残りの4割ほどはまだ埋まっていないのです。ただ専門家は、成長を続ける「福岡」だからこその可能性を持っているといいます。

「短期的にはオフィスの供給過剰というのはあるが、これだけ投資が集まる福岡、アジアからも注目を集める福岡なので中長期的に見れば供給過剰は解消されていくと思います」

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