時季外れの暑さ対応に大忙しの現場は

2025/06/23 (月) 16:30

再び梅雨空が戻ってきましたが、先週は福岡市でも35度を超える猛暑日となるなど、厳しい暑さが続きました。今週後半にはまた暑さが戻るという予報です。そうした暑さへの対応で大忙しという現場を取材しました。

6月にもかかわらず連日各地で真夏日を記録した先週。そうした暑さは市民生活にどのような影響を及ぼしているのでしょうか。

街の人
「きのうも暑くて頭痛くて、水分不足です。冷感スプレー、こういう物を持ち歩いて定期的に体に振っています」
「まだ6月なのに暑くて、どうしたらいいか分かりません。衣替えが遅かったので、着る服が少ないです」
「スーパーに行くときは、食中毒が怖いのでお弁当にも保冷剤を入れます。腐りそうです、暑いので」

例年よりも早く暑さが到来したと特に感じている仕事があります。多くの工具を身につけた職人たちが訪れたのは音楽スタジオ。

遠藤空調サービス 遠藤裕昭代表
「じゃあちょっと見てきます」
「どこが水漏れしてますか。その辺からですね、分かりました」

エアコン修理の仕事です。こちらでの依頼は水漏れするエアコンの修理。

依頼者
「夏場暑くなって、うちみたいな音楽スタジオはずっと稼働するのでダメになった」

Q.依頼増えてますか
遠藤さん
「多いですね。大体1日に(電話が)かかってくるのが20〜30件くらい」

遠藤さんの会社には2週間ほど前から急に依頼が増えたということですが、先週の熱中症警戒アラートの発令が拍車をかけました。

「熱中症警戒アラートが出るとエアコンのことを考えられる方がいらっしゃる。日中でも子どもが帰ってきた時にエアコンをつけてあげたいとかに気が回ります」
「今は(依頼を)断っている状況。『6月は無理ですか』や『夜でもダメですか』など。去年はこんなことなかったのですが」

今回の故障の原因は水を室外に排出するポンプ内の汚れ詰まり。30分ほどの作業で快適な冷風を出すようになりました。作業が終わるや否やすぐに次の現場へ向かいます。

「激やせしそうです、やせないですけど」
「では失礼します」

遠藤さんはこの後も依頼先を回り、作業は深夜0時ごろまで続きました。

この暑さは、道路に面しているタイヤにも影響を及ぼしています。自転車の販売のほか、タイヤの修理・交換などを行っている自転車専門店。タイヤのチューブ交換をしている様子です。実は、タイヤや、タイヤの中に入れるチューブも暑さでだめになってしまう物の一つ。熱によって膨張することで柔らかくなり、パンクしやすくなるのです。さらに虫ゴムと呼ばれる、空気の挿入口の部分がだめになりやすいそうです。

カイト 大仁田光部長
「この時季だと熱にゴムが負けて、溶けて、切れたりして隙間から空気が抜けます」
「これが原因で空気が抜けて修理に持ってくる方も多いです」

修理の依頼は6月中旬の時点で既に例年の7月上旬並みということです。気付かないうちにタイヤが弱くなっていて、乗った先でパンクすることもあるということで、注意を呼び掛けています。

「3〜4年ぐらいはタイヤが持つので、それをめどに夏前に換えるのがおすすめです」

2025年の梅雨は今後どうなるのか。気象予報士の梶屋さんは、今週後半はまた
厳しい暑さになりそうだと予想します。

気象予報士 梶屋綾さん
「6月23日は雨が降って平年並みに落ち着いていますが、週末以降はまた真夏のような暑さになりそうです。また、今夜も最低気温が25度以上の熱帯夜になる所もあり、この先も寝苦しい夜が続きそうです。さらに7月・8月は気温は平年より高い傾向で、2025年も暑い日が続きます」

今週はひとまず平年並みの梅雨の気候という感じですが、厳しい暑さは再びやって来るとのこと。今後の天気や気温の変化が気になります。

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