雨の事故は晴れた日の7倍にも 注意するポイントは?

2025/06/24 (火) 16:30

雨の日に注意してほしいのが、車の運転です。事故を防ぐポイントを取材しました。

視界が悪く、路面も滑りやすい雨の日の運転。首都高速道路の調査では、雨の日の事故率は晴れた日と比べると、人が絡んだ事故で4倍、物にあたるなどした接触事故で7倍になることが分かっています。事故を防ぐための注意点を、JAFに聞きました。

JAF福岡支部 緒方将さん
Q.雨の日はどういった事故が多い?
「特にスリップ事故が多く発生するようです」

スリップ事故を防ぐためには、運転前にタイヤを点検することが大切です。

「タイヤの溝は水をかき出す性能を備えていますので、溝があるタイヤほどスリップ事故は起こしにくくなります」

こちらはタイヤがすり減っているかの目安となる、スリップサイン。三角マークの延長線上にあり、サインが表面に出てくるとタイヤ交換が必要です。こちらはJAFが行った実験映像です。濡れた路面を時速100キロで走行して急ブレーキをかけると、すり減ったタイヤは新品のタイヤと比べて車の停止距離が20メートル以上も長くなりました。また雨の日に通ってはいけない場所があります。冠水した道路を走る実験映像です。60センチ冠水した道路に進んでいくと、10メートル地点で車が動かなくなってしまいました。その際には脱出が困難になることも。

梶屋綾気象予報士
「こちら水深60センチの水圧を再現したものなんですが、実際に開けてみます。思いっきり力を入れているんですが、全く、びくともしません」

車のドアが開かないだけでなく、エンジンの内部に水が入り、窓が開かなくなる恐れもあります。そんな時は…

JAF福岡支部 緒方さん
「専用の脱出用ハンマーを、車内に置いておくことが重要です」

脱出用の専用ハンマーをサイドポケットなど、すぐに取り出せる場所に備えておくと安心です。2023年に九州北部で発生した大雨では車の冠水が相次ぎ、福岡県内だけでJAFの救援要請は609件ありました。

この記事をシェア

最新のニュース

  • テレQ|テレQ ニュースPLUS
  • テレQ投稿BOX
  • アナウンサーズ公式Xはこちら
  • テレビ東京|[WBS]ワールドビジネスサテライト
  • テレビ東京|Newsモーニングサテライト
  • テレビ東京|昼サテ
  • テレビ東京|ゆうがたサテライト