「同じ思いを誰にもしてほしくない」　“高２いじめ自殺訴訟”元上級生に賠償命令｜ニュース｜テレQ

「同じ思いを誰にもしてほしくない」　“高２いじめ自殺訴訟”元上級生に賠償命令

2025/12/19 (金) 16:30

侑大さんの母親
「この判決が上級生たちが自分の罪の重さと向き合う第一歩になってほしいです」

この問題は２０２１年、宗像市の東海大付属福岡高校の剣道部に所属していた当時１７歳の侑大さんがいじめを訴える遺書を残して自ら命を絶ったものです。２０２４年、侑大さんの母親は当時の上級生４人に対して損害賠償を求め提訴しました。４人は当初、争う姿勢を示していましたがこれまでに３人とは和解が成立。残る１人の上級生は「お仕置きのつもりで行っていた」などと主張し和解は成立せず、１９日の裁判で福岡地裁はいじめを認定し、上級生に対し１６５万円の支払いを命じました。判決後、侑大さんの母親が会見を開き、その胸の内を明かしました。

「いつか加害者が自分たちの犯した行為の重さと向き合って心から悔いることができた時に侑大のことを思い出して犯した罪と向き合ってほしいです」

そして、遺族らは１９日当時の顧問と学校法人を相手取り、損害賠償を求める新たな訴えを起こしました。訴えによりますと、顧問は侑大さんがいじめを受けていることを知りながら学校への報告を怠ったほか侑大さんを無視して孤立させるなど多大な精神的苦痛を与えたことで、侑大さんは自殺に至ったと主張しています。

「子どもの未来を守るはずの大人たちがなぜ子どもを追い詰めてしまうのか。その現実を許すことはできないです。侑大の死を無駄にはしたくないです。同じ思いを誰にもしてほしくないです」