福岡城天守台の発掘調査始まる 天守閣は実在したのか

2025/06/30 (月) 16:30

記者
「福岡城の天守台で始まる発掘調査。天守閣があったとされる手がかりは、見つかるのでしょうか」

福岡城に天守閣はあったのか?長年議論が続いてきた問題に、この調査で決着がつくかもしれません。福岡城は、江戸時代に福岡藩の初代藩主、黒田長政が築城したものですが、天守閣の存在を示す直接的な資料は見つかっていませんでした。しかし去年12月に、天守閣があったことをうかがわせる書状が見つかったと発表されました。30日から調査が始まった天守台には、礎石と呼ばれる何らかの建物を建てようとしたであろう証が40個残されていますが、実際に何かが建てられたかどうかは分かっていません。福岡市は4月からドローンなどを使った測量を行っていて、その図面を基に、地層を掘り進めます。30日は市の作業員6人が、鎌のような道具を使って、手作業で丁寧に表面の土を削っていきました。

福岡市史跡整備活用課 中村啓太郎課長
「(天守台に)もし建物が建っていたとしたら、瓦などが出てくる可能性はあります。かつての状況が少しでも判明したら良いなと思っています」

福岡市などは新たな観光資源として、福岡城の復元に前向きな姿勢をみせていて、春には、天守閣をイメージした仮設の構造物が設置され、夜空に浮かび上がるようにライトアップされました。福岡城の天守閣の復元について、街の人は。

街の人
「ロマン的には(天守閣が)あった方が良いと思います。外国の人も増えているので、(復元して)来てくれたらうれしい」
「(復元には)反対です。人に想像させる今の方が、趣があって好きなので」

福岡城の天守台は発掘調査のため、12月中旬まで、立ち入りを禁止しています。

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