参院選へ 与党幹部ら次々に福岡入り

2025/06/25 (水) 16:30

福岡選挙区では、改選議席の3に自民、公明、立憲民主の現職のほか、国民民主、維新、共産らの新人あわせて12人が立候補を表明しています。参院選の前哨戦とされた先日の東京都議会議員選挙での敗北を受け、与党の自民、公明に強い危機感がうかがえる中、6月24日、与党幹部が福岡入りし支持拡大を訴えました。
       
6月24日、参院選で福岡選挙区から立候補し再選を目指す現職・松山政司氏の集会に姿を見せたのは、自民党の森山裕幹事長です。東京都議選の敗北後、初の公の場となった森山幹事長は、野党が参院選の公約に掲げる消費減税について、財源を示すよう強く批判したうえで、「消費税を堅守する」方針を示すと共に、松山氏の支持拡大を訴えました。

自民党・森山裕幹事長
「今回の参院選は大事な選挙です。どうか皆さん、油断することなく戦い抜いていただきたい」

一方、6月24日午後、北九州市と福岡市を訪れ、参院選に向けた支持拡大を訴えたのは、公明党の斉藤鉄夫代表です。石破内閣で国土交通大臣を務める中野洋昌衆院議員も福岡入りしました。その目的は、前回の選挙では2番目の得票数で当選し、再選を目指す現職・しもの六太氏の決起集会です。北九州は1000人、福岡は2000人を収容できる大型施設で開催されましたが、メディアには非公開。関係者によりますと「非公開は党本部の指示」というのです。参加者は、参院選への危機感がうかがえたといいます。

参加者の男性
「とにかくやっぱり必死。追い詰められている感じ。だから、どういうことがあっても(議席を)死守したいと。それが前面に出ていた」

また、決起集会では「先日の東京都議選の結果を受けて大変 厳しい雰囲気だった」という話や、登壇者から、「当選ラインである、3番目以内にどうにか入らないといけない」といった内容の発言もあったとのこと。

参院選の前哨戦といわれた、6月22日投票の東京都議選では、自民の獲得議席は過去最低に。過去8回連続で全員当選していた公明は、3人が落選するなど、歴史的な敗北を喫しました。また、政治とカネを巡る問題による政治不信や、物価高対策への不満などから石破内閣の最新の支持率は共同通信の調査では32・5%まで低下。公明・斉藤代表は、4月に福岡を訪れた際、「福岡を最重点区に指定した」と表明。現在の世論などを背景に福岡の改選議席3を巡る争いが「非常に厳しい」という認識を示しています。一方、東京都議選や2024年の衆院選で議席数を伸ばした国民民主からは、元宇宙事業会社役員の川元健一氏が福岡選挙区への立候補を表明。現職で再選を目指す野党第一党・立憲民主の野田国義氏らも絡む激戦が予想されます。7月3日公示、20日投票の参院選福岡選挙区。石破政権への評価や、物価高対策などを争点に、再選を目指す現職と新人の合わせて12人が、3つの議席を争う予定です。

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