【神野公園こども遊園地】遊具は古くても大人気 人気支えるのは知恵と工夫 佐賀市

2025/07/02 (水) 16:30

遊園地でよく見かけるイスが高く上がる遊具。上昇すると子どもたちは下にあるコーンめがけて輪投げを始めます。こちらは、乗り物が回転する遊具。ただ回るだけではなくシャボン玉を斬るというプラスワンのアイデアが。

来園者
「シャボン玉割るのが楽しかった」

ここは佐賀市にある「神野公園こども遊園地」。福岡から車で1時間ほど。佐賀県外からも多くの親子連れが集まる人気のスポットです。入園料は無料で遊具の料金は多くが200円ほど。フリーパスは親子合わせて2600円です。魅力は、レトロな遊具にプラスされた子どもたちを楽しませるユニークなアイデアです。

「めっちゃ楽しいです」
「ジェットコースターが楽しいです」
「子どもを楽しませようとしてくれるところがいいです」
「アイデアがあふれています」

1964年にオープンしたこの遊園地。一時は、客足が遠のく時期もありました。少子化が進む昨今、遊園地を取り巻く環境は厳しく、2017年には、北九州市でスペースワールドが閉園。2021年には福岡市の「かしいかえん」が65年の歴史に幕を閉じました。そんな中、この遊園地が客を呼び込むため工夫を凝らし始めたのは今から7年ほど前でした。

神野公園こども遊園地 納見浩司園長
「客の様子を見ていてアトラクションにただ乗っているだけではあんまり盛り上がらないということから工夫を加えてもっと楽しんでもらえないかということで始めました」

ちょっとした工夫の数々は今や人気のポイントに。2023年は過去最高の売り上げを記録しました。このほか待ち時間も飽きないよう各アトラクションの前にはちょっとした遊具も。

来園者
「待っている間イライラしてしまうのでこんなふうに遊べるのはいいです」

こちらの男の子。この日が人生で初めてのジェットコースターです。ここでは保護者が同乗すれば何歳でも乗車可能。それもあってか、ここでジェットコースターデビューを迎える子は多いといいます。間近で見るジェットコースターに興味津々。ただ乗り込むと、キョロキョロとどこか落ち着かない様子。お父さんに緊張をほぐしてもらいいよいよ出発です。終始、不安げな表情でしたがゴールするとにっこり笑顔に。

「楽しかった」

ジェットコースターデビュー「よくできました」続いてはほぼ直角。度胸試しのスライダー。挑もうとしていたのは兄のひゅうがくんと妹のさやちゃん。妹のさやちゃん勇気が出ません。とここでお兄ちゃんが。勇気を出して滑り切り。次は妹を励まします。お兄ちゃんからの応援を背に。なんとか滑り切りました。

お父さん
「前違う公園で同じような遊具があったが、全然ダメでした。年齢が上がり度胸がつきました」

きょうだい愛でのチャレンジ成功。忘れられない思い出となりました。

来園者
「この辺が地元で、よく連れて行ってもらっていました」

こちらの家族。お父さんは、子どもの頃思い出があるこの遊園地に自分が親になり子どもを連れてくるようになりました。

「地元感あふれる、アットホームなところがいいです」

この日も子どもたちを目いっぱい楽しませました。こうした親子2代もしくは3代にわたって愛され続けているのも、この遊園地の特徴。最新の遊具はなくても、ここには来園者の笑顔を見守るスタッフが考えた、さまざまなアイデアがあります。それが、佐賀のレトロな遊園地が客を呼び寄せる元気の秘密と言えます。

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