八幡製鉄所など世界遺産登録から10年 課題は

2025/08/22 (金) 16:30

こちらのまんじゅう、八幡製鉄所の施設などが世界文化遺産に登録されて2025年で10年になるのを記念して8月22日発売されました。

井筒屋営業企画部 池田聡子さん
「北九州市から話が来て、意味のある企画なので井筒屋としても賛同してこの企画が実現した」

明治日本の産業革命遺産は、ユネスコの世界文化遺産として2015年に登録されました。八幡製鉄所の操業に先駆けて1899年に建てられた旧本事務所。内部のドアや窓に、重厚感があります。また日本最古の鉄骨建造物とされる修繕工場。ここにはドイツから運ばれた当時の鉄骨が残っています。また、ドイツ製のクレーンは、120年経った今も現役で稼働中です。しかしこれらの施設、工場の敷地内にあるため公開されていません。街の人に世界遺産の話を聞くと。

市民
「世界遺産?戸畑の(祇園大山笠)。あれは無形文化財になるのかな。あと世界遺産と言ったら何があります」
「知名度があまり高くないです」
Q.なぜ
「やっぱり遺跡とかに比べると魅力が若い人には低いのかなという気がします」

八幡製鉄所の旧本事務所を唯一見られる眺望スペース。しかし、網越しにしか見られません。これまでタッチパネルを設置し旧本事務所の中を見られるようにしたほか、VRも活用してきました。そして、市が新たにつくった物があります。

北九州市文化企画課 陣内理沙さん
日頃はフェンスでここから先には入れないが、今回ルートを整備して、旧本事務所まで歩いていけるルートをつくった」

さらに9月27日から11月までの土曜日に、旧本事務所を見学できるツアーも開催します。

北九州市文化企画課 陣内理沙さん
「旧本事務所の内部を見学してみたいっていう声を多くもらうので、これからも所有の企業と一緒に協議を行いながら、内部見学ができる回数を増やしていけたらいいなというふうに思っています」

世界遺産がある周辺の市で、中間市は、11月に5年ぶりに施設の内部を開放。大牟田市は、旧炭坑の見学できる場所を増やす予定です。登録から10年。世界遺産を身近にする努力が続いています。


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