キーワードで振り返る福岡「進化する天神ビッグバン」

2025/12/22 (月) 16:30

年末企画として福岡の今年1年をキーワードで振り返っていきます。テーマは今年も大きな変化があった天神の再開発「天神ビッグバン」です。皆さんは街の変化をどう感じているのでしょうか。

街の人
「東京の人から見ると福岡は意外と田舎だなという意見が多かった。(今は)都会っ
ぽくなり、店はあるが博多駅の方が買い物がしやすいです」
「前ここの岩田屋(現:パルコ)の上に遊園地があった。家族で来られるような街にしてほしいです」
「新天町に行ってきたが、昔の店がなくなってきている。高齢化しているからどこの
世代を見て街づくりをするかが重要になってくると思います」

街の進化を歓迎しつつもオフィスビルが増え寂しさを感じている人も多いようです。今年は大きな変化の一年となった天神エリアの再開発プロジェクト「天神ビッグバン」。老朽化したビルを耐震性・機能性の高い建物に建て替え、新たな雇用、そして都市の価値を高めることが狙いです。今年は4棟のビルが天神の街に誕生しました。中でも注目を集めたのが、新たなランドマークとして今年4月に西鉄が開業した「ワン・フクオカ・ビルディング」通称ワンビルです。九州初出店のブランドやほとんどのメニューが1000円以下で楽しめる食堂も備え、開業初日はさまざまな店で長い行列ができました。

西鉄 林田浩一社長
「このにぎわいを次の時代につなげていく責任をひしひしと感じている。これからが本当に街づくりの真価が問われると思っています」

ワンビルの開業に加え、大手不動産デベロッパーのヒューリックや日本生命などが手がけるオフィスビルが完成。また福岡地所などが「明治通り沿い」に建てたオフィスビルは、福岡の新たな働き方を提唱するものでした。

福岡市 高島宗一郎市長
「このビルの大きな特徴はリブートという約1000坪にも及ぶここで働くワーカーのための休養に特化した共用スペース」

「リブート」とは働く人がしっかり休める再起動を意味する言葉です。これをテーマにオフィスビルで、自由に使えるジムや仮眠スペース、さらには室内ゴルフやサウナなども無料で利用することができます。オフィスが進化する中、新たな動きも。

山崎アナ
「奥が渡辺通です。天神に来ています。ワンビルとビジネスセンターの間の道、因幡町通りといいますが、今工事が進められています。木々やベンチが整備されにぎわいを作り出す歩行者専用の道路となります」

オフィスビルに挟まれた空間を歩行者専用道路にすることで来年、新たな憩いの場が誕生します。来年のさらなる動きは。

天神ビッグバンの第1号として、4年前に誕生した天神ビジネスセンターの第2期区画の完成が予定されています。そして注目は、こちらのビル。長きにわたり天神の「情報文化の発信拠点」として親しまれたイムズの跡地開発「1ー7計画」が完成予定です。どんな建物なのか、担当者に話を聞きました。

山崎アナ
「後ろで工事真っ最中、天神1−7計画はどんなビルの概要ですか」

三菱地所 小林さん
「ビルはオフィス・商業施設・ホテルの3つの要素からなる複合ビルです」

地上21階建てのビルの1〜3階、そして上層階にはアメリカシアトル発の「エースホテル」が入居します。

「ホテルが24時間開放されているラウンジがあり、宿泊客だけでなく地域の人にも利用してもらえるのが特徴です」

気になるのが商業施設。地下2階から地上2階までの約3600平方メートルが商業フロアで特徴は地下フロアの天井の高さです。

「地下1階が店舗として存在せず(地下2階と合わせて)2フロア分の高さを使った商業フロアを計画している。非常に天井が高く気持ちよく過ごせる商業フロアです」

そして小林さんがこれからの天神の進化に欠かせないものが工事中の「柱」にあると言います。

「いま一番手前に見える柱が垂直ではなくV字の形をしていて、歩道からビルまでの間に広場を設けられています」

山崎アナ
「この場所自体の役割をさらに高める建物の作りになっているんですね」

オフィスや商業施設だけでなく、街行く人がゆっくりとできる憩いの場。

小林さん
「天神をより豊かにしていく、楽しんでもらえる街になるために(完成に向け)進めています」

これから後半戦に突入する天神の再開発。来年以降の街の変化に注目です。

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