北九州市が旦過市場で建設中の新施設を公開 店主たちの思いは

2026/04/17 (金) 16:30

4年前に大規模火災があった北九州市の旦過市場で、再整備事業が進んでいます。店主たちの思いを取材しました。

「北九州の台所」旦過市場で、2026年度中の開業を目指す4階建ての新しい施設。今週、建設中の内部を北九州市が初めて公開しました。元は店や駐車場だった場所で、建物は、2025年3月に着工。7月に完成予定です。1階には30の店が入る予定で、それぞれ区分けされています。2階にはある通路が造られます。

北九州市サービス産業政策課 大庭繁樹課長
「ここからは(モノレール)旦過駅に直結しています。この入り口から旦過駅に直接行けますし、旦過駅からも直接デッキを通って旦過市場の飲食ゾーンに入ってくることができる」

北九州モノレールの旦過駅と建物の2階が直結。3階、4階そして屋上階は、130台を収容できる駐車場になっていて、買い物客を呼び込みます。4年前、2度にわたる火災で旦過市場は、赤色で示したエリアが焼失しました。今回建物が建設されているのは、この場所になります。新しい施設について商店街の会長に聞くと。

旦過市場商店街 中尾憲二会長
「2階はやっぱりモノレールからも直結しますし、お客さんの動線としてはすごく重要な位置付けになってくると思うので、よりにぎやかに新しい旦過市場の幕開けができたらなというふうに思います」

一方、火災で焼け出された店が営業する仮設の市場。ここで飲食店を営む荒巻さん夫婦です。ご主人が目利きした魚をふんだんに使った海鮮丼は、地元の人、そして観光客にも人気です。新しい施設にテナントで入居しようと考えていますが。

お食事処あらまき 荒巻松美さん
「迷いがものすごく、入れるのかな。実際、やっぱ向こうに関しては、結構今から初期費用っていうものがものすごく結構かかるっていう中で、それに対応していけるのかなっていう」

設備のうち、冷蔵庫などは流用できそうですが、シンクや食洗機、さらにフライヤーなどは新たに購入が必要です。悩みは、初期費用だけではありません。家賃が大きく上がると言います。

お食事処あらまき 荒巻広行さん
「向こうの家賃が3倍ぐらいします。ここの3倍ぐらいします」

北九州市が期限付きで用意した仮設店舗の家賃の3倍。火災に遭う、以前の家賃と比べても新たな施設は2・5倍とかなり高くなります。魚の仕入れ値も上がっていて、松美さん、不安が募ります

お食事処あらまき 荒巻松美さん
「経費とかそういうのを差し引いてどれだけ利益が出てくるんだろうかって。やっぱ大変」

こちらは、精肉加工店。新しい施設にテナントで入ることを考えていましたが、肉を調理するのに必要な設備の費用が高く、断念しました。

ミートショップCORE 福田賢二さん
「ダクトをそれは自分たちの自費であげてもらわないといわれていて、それにもすごくなんかお金がかかるっていう風に聞いたので。やっぱりそこら辺を考えるとちょっと無理かなって思ってますね」

ダクトは1階部分から屋上階まで必要で、その費用は店の売り上げに見合わず、当面、仮設の店舗で、営業を続けたいというのが本音です。

ミートショップCORE 福田賢二店主
「(仮設店舗で)2026年いっぱい営業できるという話は聞いていますけど、本当に居られるのか居られないのかも分からない。そこらへんをはっきりさせてもらいたいですよね」

新しい施設の、2階から4階までの部分は、公募で決まった事業者が買い取って運営する仕組みを市は想定しています。しかし初回の公募に応募した事業者は収益性を理由に辞退。北九州市は最低売却価格を12億円から8億円に見直しました。また、商業施設とは別に、川沿いに建設予定の北九州市立大学の新しい学部が入る施設の建設も2026年中に始まる計画です。ただ事業費7億5000万円のうち、3億円は寄付で賄う予定で現在集まっているのは1500万円と、資金面で課題が残ります。水害や火災を防ごうと進められている旦過市場の再整備事業。当事者おのおのが今、課題と向き合っています。

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