【熊本地震10年】一度は温泉が出なくなった阿蘇の旅館の“今”

2026/04/10 (金) 16:30

2016年4月の「熊本地震」。最初の地震から28時間後という短い間に、震度7を2度観測したのは、史上初めてでした。関連死を含め278人が亡くなり、約20万棟の住宅が被災しました。あれから10年。

蘇山郷 永田祐介さん
「決して平たんではありませんでした。ようやく10年たってひと区切り。(宿泊客は)地震前よりプラスになっています」

熊本県阿蘇市の旅館「蘇山郷」。創業75年、源泉掛け流しの温泉が魅力の宿です。館主の永田祐介さん。

「まずは温泉が出なくなった温泉を掘り直す作業から始めました」

10年前。

「(キャンセルは)2700〜3000人じゃないですかね」

館内の至る所に被害が出て休業を余儀なくされました。中でも頭を悩ませたのが。

「温泉をくみ上げてみたが、上がってこないです。地中が潰れているか、揺れて動いて(泉源が)どこかに行っているかです」

地下の配管が破損。温泉が出なくなったのです。1メートル掘るのに10万円かかるとも言われる温泉の掘削ですが、いち早く客を迎え入れるため掘り直すと決意。新たな源泉を引き込むことに成功し、震災の3カ月後、営業を再開しました。

「必ずよみがえる。阿蘇は観光地としても復活します」

今月。

「源泉そのままに引いているので、大地の温度を感じられると評判です」

浴場は震災前よりパワーアップ。新型コロナの時期に、露天風呂を新設したのです。

「どうあがいてもコロナになった事実は変わらないです。震災後、走り続けていたので、コロナがいったん立ち止まって新しいことを考える機会になりました」

コロナ禍を逆手に取り、リニューアルに踏み切りました。阿蘇の景色を一望できるスイートルーム。コロナ禍で利用されなくなった大広間を改装しました。熊本地震、そして新型コロナと10年間で2度苦境に立たされた温泉旅館。攻めの姿勢が実を結び、売り上げは震災前の1.5倍になっています。

「阿蘇の雄大な景色や空気感を好んでくる人はたくさんいます。もっと客に快適に過ごしてもらえるように努めていかなければならないです」

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