天神の地下で進む浸水対策 最も浸水しやすいのは「天神南エリア」

2025/09/18 (木) 16:30

9月12日の記録的な大雨により、三重県四日市市の地下駐車場では大規模な浸水被害が発生しました。一方、福岡市天神の地下はどこまで対策が進んでいるのでしょうか?

福岡市の再開発促進事業天神ビッグバンで、大型複合ビルの開業ラッシュを迎えている天神。開業の動きは地上だけにとどまりません。

木戸優雅アナウンサー
「9月17日にオープンしたこちらの店ですが開店同時に多くの人でにぎわっています」

天神地下街にオープンしたのは、人気の生活雑貨店「キャスキッドソン」。1993年にイギリスで誕生したブランドで、九州初出店です。

Q.これから人気が出そうな商品は何ですか?
キャスキッドソンPR担当 シモンズ・ティアラさん
「こちらの4種の天神地下街限定のアイテムかなと思います。天神地下街限定の柄を使用したトートバッグとタオルハンカチもありまして数量限定でなくなり次第、終了となります」

このほか、軽くて折りたためるバッグを販売する「ラクゼット」も九州初出店、ハローキティなどのキャラクターグッズが勢揃いする「サンリオ」も移転オープンしています。

天神地下街が進めるのは、このにぎわい作りだけではありません。

木戸アナ
「天神地下街の駐車場にやってきました。朝から満車マークがあちらこちらに付いていて、所狭しと車が停まっています。天神地下駐車場では浸水対策にも力を入れています」

9月12日には三重県四日市市の地下駐車場が記録的な大雨で冠水。274台の車が浸水被害に遭いました。原因は、停電により排水装置が止まってしまったことでした。

Q.三重県で起きたような停電による排水装置の停止は、天神地下街では防ぐことはできるんでしょうか?
天神地下街開発 森高凌平さん
「一度浸水してしまうと、そこを防ぐことは難しいので天神地下街駐車場としては、まずは浸水させないことを最優先に考えています」

そのために取り組んでいるのが「止水板」の設置です。

その判断基準は、薬院・新川の姿見橋などの水位が警戒レベル4相当の「氾濫危険水位」を越え、さらに上昇傾向にある時などとしています。

森高さん
「24時間スタッフがいますので、すぐ駆け付けられるような体制になっています。駐車場の出入り口にセンサーがありますので、スタッフが駆け付けると5分以内に止水板の設置が可能になっています」

天神地下街の駐車スペースは384台。これまで地下を含め天神地下街全体で大規模な浸水被害は発生していませんが、万が一、浸水被害が起きた時最もつかりやすいエリアは…地下鉄七隈線、天神南駅の改札口付近です。

天神南エリアが最も土地が低く、地上の出入り口でいうと大丸福岡天神店や福岡三越の近くです。

出入り口の番号は「12番」です。ぜひ覚えておいてください。

想定を超える大雨は年々増加傾向で、ハード・ソフト両面での備えがより重要になっています。

この記事をシェア

最新のニュース

  • テレQ|テレQ ニュースPLUS
  • テレQ投稿BOX
  • アナウンサーズ公式Xはこちら
  • テレビ東京|[WBS]ワールドビジネスサテライト
  • テレビ東京|Newsモーニングサテライト
  • テレビ東京|昼サテ
  • テレビ東京|ゆうがたサテライト