今年の出来は?日本酒の審査会 福岡・佐賀・長崎の吟醸酒

2025/09/18 (木) 16:30

福岡国税局で行われた酒類鑑評会。緊張感に包まれる中、酒造りの関係者ら12人の審査員が、口に酒を含み、評価していきました。

記者
「この鑑評会、審査員の皆さんは、甘さや辛さだけではなく、香りや味わいのバランス、そしてまろやかさのなどに注目しています」

福岡国税局 伊藤伸一鑑定官室長
「吟醸酒に求められる華やかな香りやコメのうま味をうまく引き出して、なめらかさがしっかり出ているかというところを評価しています」

福岡国税局の管内である福岡・佐賀・長崎の3県から出品された吟醸酒92点のうち、一次審査を通過した50点が審査を受けました。

審査員 食品開発の研究員 井内知美さん
「九州はレベルが高いと感じている。皆さん試行錯誤して努力して、一番良い物を出していると感じている」

対象となるのは去年のコメで作られた酒。去年も猛暑でコメが硬くなり、技術で補っても課題は多少残るようです。

審査員 酒造会社 高木大輔さん
「飲みやすいといえば飲みやすいが、コメのうま味、味の膨らみが少し足りないという印象を受けました」

また食用米の高騰で、酒米もそのあおりを受けていました。

審査員 酒造会社 井上宰継さん
「酒米は去年そうでもなかったが、食用米が上がっているので食用米より安い米を作る人がいない。(酒米が)高すぎる」

日本酒を取り巻く環境は、厳しい事が伝わってきます。鑑評会の結果は10月31日(金)に発表されます。

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