9月でインフル流行の兆し?学級閉鎖相次ぐ

2025/09/08 (月) 16:30

厳しい残暑が続くなか福岡県内の学校で早くもインフルエンザによる学級閉鎖が相次いでいます。その意外な背景と注意点を取材しました。

街の人
「インフルって寒い時期の病気じゃないですか。それがなんで、今頃はやるのかなという疑問はありますよ」
「インフルエンザって冬のイメージがあったんですけども、ちょっと理解に苦しんでいます」

厚生労働省などによりますとインフルエンザは一般に、12月ごろに感染が始まり翌年1月から3月ごろに流行のピークを迎えるのですが、福岡県内の学校では早くもインフルエンザによる学級閉鎖が相次いでいます。

9月2日福岡市南区の福翔高校では、40人のクラスで15人が欠席し、学級閉鎖。北九州市門司区の敬愛中学校では全校生徒の6割以上が感染したとして、臨時休校になるなど複数の学校で影響が出ています。

一方で、福岡県全体の定点調査では1医療機関あたりの感染者数は0.46人で数値上はまだ低水準にとどまります。流行の目安とされる1人以上には届いていません。これは流行の兆しなのか?小児科医の植山さんは次のように分析します。

「まだこの時期こういった気候の中でインフルエンザウイルスが猛威を振るうっていうのは理論上ありませんので、単発の一時的な流行ではないかな、スポット的な感染だと思います」

実はここ数年、夏休み明けの9月にインフルエンザによる学級閉鎖が単発的に発生。背景には近年の猛暑が影響しているようです。

「この猛暑にあたってエアコンの設置を徹底したことで、教室を閉め切って、エアコンを付けて、ある程度ひんやりした空気の中で乾燥していてという状況だとインフルエンザウイルスが好きな環境下になりますので、そのクラスではやってしまうということはあるのかもしれません」

感染を防ぐにはワクチン接種が有効。多くの医療機関で来月始まります。

「接種後、抗体がすぐにはつかないので10月の接種開始ぐらいから接種しておいた方が年内の流行に備えてよろしいかなと思っています」

ワクチンは効果が出るまで接種後2週間から1カ月ほどかかります。効果は半年ほど続くため、10月に接種すれば、流行のピークをしっかりカバーできるということです。

医院では子どもには注射ではなく、鼻から吸入するタイプのワクチン「フルミスト」の接種を勧めています。左右の鼻の穴に1回ずつスプレー、これでワクチン接種終了です。対象は2歳から18歳で、注射が苦手な子どもでも受けやすいのが特徴です。

「去年の年末の非常に流行した状況が記憶にあると思うので今年はぜひ早めの接種をお勧めしたいです」

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