はしか増加 注意のポイント 症状や予防について“全く知らない”

2025/09/04 (木) 16:30

福岡県が4日に発表した最新の感染症の発生状況では、伝染性紅斑、いわゆるリンゴ病は引き続き警戒レベルです。インフルエンザによる学級閉鎖も発生しています。また今年に入り20人の患者が確認されているのが「はしか」。街で聞くと症状やワクチン接種歴に確信を持てない人が多いようです。

Q.はしかの症状について知っていますか
街の人
「全く知らないけど、発疹がいっぱいできる程度でしょうか」
「子どもがなるイメージです」
「かかったら怖いというイメージです」

皆さんが漠然としたイメージを持つ、はしか。今年に入り、国内の患者者は6年ぶりに200人を超えています。はしかは、約10日間の潜伏期間を経て、発熱や鼻水、咳や目の充血など風邪に似た症状が見られます。2〜3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と赤い発疹が顔に現れ全身に広がります。肺炎や中耳炎、脳炎など合併症を起こすこともあり、最悪の場合、死に至るケースもある危険な病気の1つです。

植山小児科医院 植山奈実理事長
Q.感染の疑いがある場合の受診に気を付けることはありますか?
「まずは自分の行動範囲を振り返って、かかりつけ医にどういった手順で受診をすれば良いか問い合わせをしてほしいです」

自治体が発表している患者の行動履歴を確認し、同じ日時に、同じ場所に滞在していて風邪のような症状が気になった場合は、かかりつけ医に電話で相談しなくてはなりません。特に1歳未満の子どもがいる家庭では、人混みへの外出を控えるなど対策が必要です。「はしか」は感染力が強く、手洗いやマスクでは完全には予防はできません。予防に効果的なのはワクチンの接種ですが、街で聞いてみると。

Q.はしかの予防接種は受けていますか
街の人
「いや〜受けていると思います」
「ない・・・ある?」
「え?小さい頃に打っているのかな?」

ほとんどの人がワクチンを打っているかどうか、確信が持てていないようです。現在、定期接種の対象は1歳と小学校入学1年前の幼児で、2回の接種でほとんどの人が免疫を獲得できるとされています。しかし、誕生日が1972年10月1日以前の人は1回も接種していない可能性が高く、1972年10月2日から1990年4月1日の人は1回で免疫を十分持っていない可能性があります。

植山小児科医院 植山奈実理事長
「心配であれば抗体価をかかりつけ医で相談して確認してもらい、(抗体が)ないようであればワクチン接種を検討しても良いかと思います」

関心が低い一方、感染すると命の危険もある、はしか。自分や家族などの免疫を確認することは決して大げさなことではありません。

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