無数の貝殻に点火 五穀豊穣を願う伝統の祭りとは?

2025/08/26 (火) 16:30

貝殻に油を注いで火をともし、五穀豊穣などを願う筑後市伝統の珍しい祭りが開催され、多くの人でにぎわいました。

8月25日に筑後市の水田天満宮で執り行われた「千燈明花火大祭」。地元で愛される夏の風物詩で、県の無形民俗文化財にも登録されています。

祭りの合図は「裸ん行」という行進。さらしを腹に巻いた氏子の子どもたちが提灯を持ち練り歩きます。

「わっしょい!わっしょい!」

参加者
「みんなで声を出すのが楽しいです」
「疲れました。足が痛いです。喉も痛いです」

町内を巡り、天満宮に詣るのには禊(みそぎ)の意味合いがあるといいます。一方、境内では千燈明の名の通り無数の灯明が点灯。菜種油を注いだ帆立の貝殻に火を点すことで、帆かけ船や楼門の形など幻想的な陰影が浮かび上がりました。700年続く祭りの起源は、氏子が帆立貝の殻に火を点した灯明を奉納し、五穀豊穣や家内安全を祈ったことにあるそうです。

そして祭りのフィナーレは夏の終わりを告げるような打ち上げ花火。

家族で来場した人
「きれいで、光もいいです」
「小学生から来ています。子どもたちにも祭りを知ってもらい、娘も家庭を持った時に同じように子どもを連れてきてもらえたらうれしいです」

家族・地域の幸せを願い続けてきた明かりが2025年も街に点りました。

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