海の中道大橋 飲酒運転事故発生から19年 3児を失った母が訴え

2025/08/25 (月) 16:30

3人の子どもをなくした 大上かおりさん
「8月25日を(飲酒運転)撲滅大会の日としてもらった思いを大切にしながら、でもこの撲滅大会がいつか解散できるようになる日が来ることを願って、福岡に帰ってきた私も微力ながら一緒に活動して取り組んでいきたい」

飲酒運転撲滅を訴える大上かおりさん。19年前のきょう、2006年8月25日に福岡市・海の中道大橋で発生した飲酒運転事故で3人のわが子の命を奪われました。大上さん一家が乗る車は、飲酒運転をした当時福岡市職員の男の車に追突され海に転落。4歳、3歳、1歳の幼いこども3人が犠牲になったのです。母親の大上かおりさんは、飲酒運転が減らない状況に危機感を抱き、2025年春、啓発活動を開始。福岡県などが主催する飲酒運転撲滅県民大会に初めて参加しました。

3人の子どもをなくした 大上かおりさん
「この(飲酒運転)撲滅大会ができるまでに福岡県の人がたくさん模索してきて(事故発生から)10年という歩みの中で、きっとこの大会ができたのかな、そんな思いを持って(参加者の)訴えを聞いていた」

19年という時間の影響もありこの事故について20代では3割、10代では5割の人が知らないという調査もあります。

Q海の中道の飲酒運転事故を聞いたことは
市民
「知らないですね。いや、そこのルーツまでは知らなかった」

市民
「全然、初めて知ったという感じですね」

大会終了後、取材に応じた大上さんは。

3人の子どもをなくした 大上かおりさん
「事故の悲惨さ、苦しみと飲酒運転事故を起こしたらそこから始まる苦しみを伝えたい」

また福岡市役所では、職員や警察など40人が黙とうをささげました。8月、大上さんと初めて対談した高島市長は。

福岡市 高島宗一郎市長
「大上かおりさんと初めてお会いしました。時間がたっても家族の悲しみや喪失感は
もちろん消えることはありません。それでもなお大上さんからは『飲酒運転をなくすために共に歩もう』とお言葉をいただきました」

福岡県内では飲酒運転の撲滅に向けた取り組みが続きますが、いまだ根絶には遠い状況です。

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