１００万ボルトの落雷を間近で　久留米市を含め全国４カ所のみ｜ニュース｜テレQ

１００万ボルトの落雷を間近で　久留米市を含め全国４カ所のみ

2025/08/19 (火) 16:30

鋭い光と音で観客をくぎ付けにしているのは、久留米市の青少年科学館で行われている放電実験ショー。打たれれば死の危険も伴う「雷」と同じ原理で、放電の様子を再現しています。全国でも、ここを含めて４カ所でしか見ることができない、貴重な実験です。

実験を見た人
「音がすごく大きくて怖かった」
「めちゃくちゃパチパチいってた」

いくつかある放電実験のなかでも、特に注目なのが「人が入れるカゴ」に強い電圧をかける実験。今回は特別に、この装置に乗せてもらいました。

Ｑ．この中は本当に安全か
「安全ということになっています」

不安を抱えながら金属でできたかごに揺られ、高さ４メートルまで上昇します。そしていよいよ、カゴのすぐ上で２０万ボルトの電圧をかけた電流が流れます。

梶屋綾気象予報士
「間近で音と光がして本当に怖かったんですけどでも無事に出てこられました。やっぱりカゴの中は安全なんですね」

福岡県青少年科学館　馬場花子さん
「電圧に差がないところには電流が流れないので、車と同じとみなして大丈夫です」

すべて金属製のカゴの中は、実は車の中と同じ原理。金属で囲まれた空間の中に、電流は流れません。車の場合、電流は車体を通って地面に放出されるため中の人は感電しない仕組みです。ちなみに、カゴを床につけたままだと床に立つ人も感電するので、空中に上げて実験しているそうです。

「あの有名な（ポケモンの技）「１０万ボルト」を覚えたピカチュウが、１０匹いると考えてもらえたら分かりやすいと思います」

この実験施設最大の、１００万ボルトの電圧をかける実験がこちら。避雷針をめがけて一直線に落ちた雷。これが住宅のアンテナなどに落ちると室内の電化製品から出火し、火事になるおそれがあります。

「こちらは１００万ボルトを作りだすんですけど、実際の雷は数千万から１億ボルトと言われています。（実際の雷の方が）威力はありますので、いち早く安全な場所に逃げ込んでいただけたらと思っています」